この記事では、グリップシフトからトリガーシフトへの変更方法を、実際の変更例とともにご紹介します。
すこし野暮ったいグリップシフトから、操作性の良さそうなトリガーシフトに変更してみたいけど、なんか大変そうだし、間違ったりしたらイヤだなあと、心配になったりしますよね。
でもポイントとコツを押さえて準備をすれば、思ったよりカンタンに、変更することができますし、今回の記事を読んでいただければ、だいたいのコツとポイントがつかめます。
4分くらいで読めますので、グリップシフトからトリガーシフトへ変更を考えておられる方は、ぜひご一読を。
VELO女性用サドルは大好評
我が家に中古でやってきた、ゆるめのクロスバイク「ルイガノTR2」のリフレッシュを着々と進めています。完成までほんのもう少しです。
先日ちょっとだけ試運転しまして、家族女子にも乗ってもらいましたが、ルイガノTR2も、新たに用意したVELO女性用サドルも大好評でした。がんばってリフレッシュした甲斐があったなあ。
その時のレポートはこちらです。この回はサドル中心の内容です。ルイガノTR2についてはまた回を改めてレポートしますね。
お尻が痛くならない女性向けサドルに出会いました【VELO(ベロ) Plush VL4126】
ルイガノTR2はグリップシフト
家族女子から大好評だった、ルイガノTR2とVELO女性用サドルですが、ひとつクレームというか、「なんとかせい」というお声をいただきました(悲)
それはこの自転車の変速シムテムである、「グリップシフト」がいただけない、ということだったのです。
ルイガノTR2は7段変速の自転車でして、右側のグリップの根元に「グリップシフター」という変速器で変速をするようになってます。
このグリップシフターを、ぐりぐり回すわけですが、
- 向こう側へ回すと重いギヤ=速いギヤ
- 手前側に回すと軽いギヤ=ゆっくりギヤ
に変速する仕組みなんです。スポーティな自転車でも、比較的ゆるめの車種に多く採用されているように思います。
問題なく変速できますし、外観もそれなりにカッコイイです。それにこれまで家族女子が乗ってきた自転車もグリップシフトだったので、なにが「どうにかせい」なのか、さっぱりわかりません。
グリップシフトをトリガーシフトへ
でもね、詳しく話を聞いてみると、「なるほど納得いたしました」と思わず言ってしまうほど、もっともな意見がありました。
それはここ最近、家族の自転車を整備するときに、代車としてボクの折りたたみ自転車の乗ってもらったことが、きっかけだったようです。
ボクの折りたたみ自転車に付いている変速器です。なんか薄汚れてすみません(苦笑)
ご覧の通り、グリップを回して変速するのではなく、レバーを使って変速するタイプです。
余談ですが、ちょっと呼び方を整理しますと、
- グリップ式=グリップシフト=レボシフト
- レバー式=トリガーシフト=ラピッドファイアー
ということのようです。合ってると思います。たぶん。
この記事では、グリップシフト、トリガーシフトで呼ばせていただきますね。
さて、家族に聞いた意見ですが、
- 今まではグリップシフトしか乗ったことなかった。
- だからなんとも思わなかった。
- トリガーシフトに乗ってちょっと驚いた。
- カチカチ、サクサク、キッチリしてて気持ちいい。
- グリップシフトはギヤの重い、軽いをよく間違う。
- トリガーシフトはなぜか間違わない。
- もうグリップシフトはイヤ、トリガーシフトが良い。
- だから、なんとかせい。
ということでした。まあ納得です。そういうボク自身がまったく同じ意見ですから。
でもゆるめの自転車だし、グリップシフトでも良いんじゃない?って思ってたんですね。
やっぱり人って、同じように感じるものなんだなあと、妙に納得してしまいました。
だけどなぜ、ほとんどのゆるめの自転車には、グリップシフトが採用されているんでしょう?コスト的に安いからですかね?
グリップシフトからトリガーシフトに変更
さて、そうと決まれば、善は急げでルイガノTR2を、グリップシフトから、トリガーシフトに変更することにしましょう。
グリップシフトからトリガーシフトに、変更するために必要なパーツは3つです。
- 7段変速用のトリガーシフトレバー
- シフト用インナーワイヤー
- 左右同じ長さのグリップ
7段変速用のトリガーシフトレバー
7段変速用のトリガーシフトを初めて使います。上位機種とデザイン的にあまり変わらない気がします。これで1,500円くらいって、めっちゃ安いですね。
シフト用インナーワイヤー
トリガーシフトレバーを新品で買うと、シフトワイヤーはセットで付いてくるはずなので、シフトワイヤーを別に買う必要は無いです。
でもボクは、トリガーシフトレバーに付いていた、シフトワイヤーを別の用途に使っちゃったので、今回新たに買う必要がありました。
左右同じ長さのグリップ
グリップシフトの幅を確保するために、グリップの左側より右側が短くなっています。
なのでグリップシフトをやめて、トリガーシフトに変更するのに合わせて、左右同じ長さのグリップを新たに用意しないといけません。
そして今回選んだのがこちら。
いつもはブラックを買うんですが、今回はルイガノTR2のイメージ合わせて、茶色(ブラウン)を選びました。使い勝手はかなり良いです。お手手が疲れません。それでいて600円しないってコストパフォーマンス高すぎです。
以前のレポートがありますので、よければご覧くださいね。
トリガーシフトへの変更作業スタート
では必要なパーツも揃ったところで、さっそくグリップシフトから、トリガーシフトへの変更を、サクサク進めていきましょう。
チェーンを一番小さいギヤ(一番高速側のギヤ)にかけます。
シフトワイヤーをディレイラーに固定している、ナットをゆるめて、ワイヤーを開放します。
そしてワイヤー先端のキャップを、ペンチなどで引っこ抜きます。ここでワイヤ先端がほつれていなければ、ワイヤーを再利用できる可能性があります。
ほとんどの場合、ほつれて再利用できせん。そして当然のように、今回もほつれましたので再利用不可。
ワイヤーを再利用する道は閉ざされましたので、さっさとワイヤーカッターで切りやすいところで、切っちゃいます。
レボシフターを取り外す前に、グリップを取り外さないといけません。コツがつかめないうちは大変苦労するんです。
写真のように、つまようじで空けたすき間に、パーツクリーナーを吹き込みます。すると数秒で揮発するパーツクリーナー液が潤滑の役目を果たして、ぐりっ、するっとグリップを取外すことができます。
グリップを外すことに成功しました!次はグリップシフターを取り外しましょう。
はい、グリップシフターを取り外せました。次はブレーキレバーを取り外します。
グリップシフターは、ブレーキレバーの外側に、取り付けられていました。でもトリガーシフターは、ブレーキレバーの内側に取り付けるんです。なのでいったんブレーキレバーを取り外すというわけです。
はい、全部取り外せました。ここからはどんどん取り付けていきますよ。
トリガーシフター、ブレーキレバー、グリップの順番で取り付けていきます。あくまで仮付け状態にしておいてください。
一番外側にグリップの位置を決めてから、グリップを基準にして、外側に詰めて行く感じで、ブレーキレバー、トリガーシフターを固定しましょう。
はい、すべてのパーツの固定が完了しました。シフトのインナーケーブルを、アウターケーブルに通し終わりました。
ディレイラーまで通したシフトワイヤーを、正しい位置に固定できました。ここで一番ハードルが高いのが、シフトレバーとディレイラーを、シフトワイヤーを通して、同期、調整することですね。
ここではだいぶん端折ってますので、詳しく解説してくれているサイトを紹介しますね。
ビフォーアフター
というわけで、グリップシフトからトリガーシフトへの、変更が完了しました。今回は特にトラブルが起こることもなく、スムーズに進みまして、ほっとしました。時間にして30分くらいでしょうか。
グリップシフトのときとくらべて、何やら精悍さがあります。しゅっとしていて、めっちゃ走りそうな雰囲気があります。ゆるめのクロスバイクなんですけど。
エルゴタイプグリップと相まって、すごく操作がしやすそう。やはりトリガーシフトの変えてよかったです。これは家族もきっと喜んでくれることでしょう。
ルイガノTR2のリフレッシュプロジェクトも、今回でまだ大きく前進しました。コンプリートまであと少し。がんばろう。
まとめ
というわけで今回は、グリップシフトからトリガーシフトへの変更方法を、実際の変更例とともに、ご紹介しました。
最後にまとめます。
グリップシフト
⇒向こう側へ回すと重いギヤ=速いギヤ
⇒手前側に回すと軽いギヤ=ゆっくりギヤ
グリップシフトからトリガーシフトへの要望
⇒トリガーを使うと戻れない。
⇒トリガーのほうが操作しやすい。
グリップシフトからトリガーシフトへ変更
⇒7段変速用のトリガーシフトレバー。
⇒シフト用インナーワイヤー。
⇒左右同じ長さのグリップ。
変更後
⇒見た目が大きく変わる。
⇒スポーティさが増す。
ようするに、
グリップシフトからトリガーシフトに変えると、操作性が大きく向上します。またしっかり準備すれば、交換作業はカンタンです。
ということです。
こうやって一つ一つ、自分に合うように自転車をカスタムしていくと、本当に自分だけの自転車になって、愛着がどんどん増していきます。