この記事では、スレッドステムのボルトをサビから守る、ボルトキャップ選びについて、実際の取り付け例をあげて紹介します。
ステムのボルトのキャップなんて無くっても、どうってことないんじゃないの?
サビちゃうのはイヤだけど、どうしようもないんじゃないの?
というような方も多いと思います。
ネット通販などで、お気に入りのボルトキャップを入手して取り付けることで、そんな問題を解決することができます。
具体的には、
- なぜキャップが必要なのか?
- 間違ったものを買わないために注意すること
- 実際に使ってみての感想
の順に解説していきます。
これらを知っているだけで、余計な回り道をせずにすみます。5分ほどで読めますので、ぜひご一読を。
結論:良いボルトキャプが見つかりました
スレッドステムの引き上げボルトの、サビを防ぐためのキャップですが、安価かつ見た目もナイスなものを見つけることができました。10個セットで約500円。
ただスレッドステムによっては、ちょこっと加工が必要なこともあります。そこのところをご理解いただいた上で、オススメできるものです。
キャップがないとステムのボルトがサビます
よく見るハンドルまわりの景色です。ママチャリではおなじみですし、ゆるめのスポーティな自転車や、レトロな雰囲気の自転車も、この方式が多いですね。
写真の黒くて丸いプラスチックのフタの下に、少々太めボルトが隠れています。「引き上げボルト」と言いますが、覚える必要はありません。
この黒いフタが意外と大事なんです。プラスチック製だったり、ゴム製だったりしますが、引き上げボルトを、サビることから守る役目があるんですよ。
でもね、あまり大事にされてないことも多いようで、世の中の自転車の何割かはこのキャップが無くなっています。(ボク調べ)
するとですね、こんな風になります。これはひどい。なんでこうなっちゃうかと言うと、
- なにかのはずみでキャップがどっかに行っちゃう。
- 外保管だと雨の日に、この穴に雨水がたまる。
- ボルトはメッキされてるのですぐにはサビない。
- 何回か雨を経験するとちょっとずつサビが進行する。
- 放っておくとどんどんサビが進行する。
- 今ここ。
ということなんです。ママチャリであろうと、スポーティ自転車であろうと、愛車がこんなふうにサビちゃうと悲しいですよね。
もちろん自転車の機能面でも良いことなしですし、安全面でも問題が大きいです。ちゃんと自転車としての機能を果たせなくなりますのでね。
というように、この小さいキャップは、意外に大事な存在なのですよ。
リフレッシュ中のブルーノ・ミキストは?
5年間の放置を経て、ただいま絶賛リフレッシュ中のブルーノ・ミキストですが、やはり知らぬ間にボルトのキャップが、行方不明になってました。
たださいわいなことに、屋根付き駐輪スペースにとめていますので、サビの程度は軽かったです。でもサビていることにはかわりません。
なのでリフレッシュの一環として、ボルトのサビをスコッチ・ブライト(サンドペーパーのようなもの)で落として、シルバーのラッカーで塗装して、お化粧をしておきました。
でもこのままでは、遅かれ早かれまたサビてきますので、キャップを入手して、取り付けてあげないといけません。
ネットで探すもサイズの表記が不明です
おおよそのものはネットで手に入る時代ではありますが、意外に苦労してしまいました。なぜなら、このキャップの名前がわからないので、うまく検索できないんです。
関連ワードをいろいろ試して、なんとか「これじゃない?」と思える商品を見つけることができたんですが、こんどはサイズ的なものがわかりません。
これは困った。合わないものを間違って注文して、商品代も送料も飛んでいっちゃうってイヤですもん。
前回リフレッシュした「ルイガノTR2」も、ただいまリフレッシュ中の「ブルーノ・ミキスト」も、どちらも同じ6mmレンチを使うボルトの仕様です。
ネットで探すといろいろあるんですが、
- 6mm
- M6
- 6mm工具用
とかなんとかいろいろあります。さっぱりわけがわかりません。
そこで、これは六角穴ボルト自体を知らないと、ラチがあかないとおもいまして、そこから情報収集しました。
検索ワード:六角穴ボルト 規格
これで検索したところ、こんなナイスなサイトを見つけることができたんです。
六角穴付ボルト(キャップボルト)/よくわかる規格ねじ | 宇都宮螺子 六角穴ボルトの太さ
このサイトで教わったことは、
- 六角穴ボルトの太さと六角穴のサイズは規格で決まってる
- M8の六角穴ボルトに使うレンチのサイズは6mm
ということでした。ほんとうに勉強になって感謝です。これで安心してボルトキャップを探すことができます。
ボルトキャップ選び
スレッドステムのボルトキャップって、工業製品的には簡単なものなので、きっとものすごく安価だと思うんです。あくまで想像ですけど、一個50円とかじゃないでしょうか。いや、もっと安いかもしれません。
でもね、今回はボルトキャップについて、いろいろ調べましたので、せっかくなのでちょっと見栄えの良いものを、買ってみようかと考えました。
サイズに関しては知識を得たので、もう心配ありませんし、あとは製品のクオリティとお値段のバランスでしょうか。
まず最初に見つけたのがこれ。ぱっと見は普通っぽいですが、ゴムではなくて、ABSというプラスチック製だそうです。
メーカーの「キタコ」さんは、オートバイのカスタムパーツのメーカーなので、きっとオートバイのドレスアップ用なのでしょう。
これはステキです。自転車パーツで有名は日東さんですね。ハンドルバーとかステムとかで知ってます。
これはステンレスを旋盤で削り出して作っているようです。メカメカしくてカッコイイ。
4個入りで2,000円ほどなので、一個500円ですね。まあ高価ではありますが、製造の手間を考えると決して高いわけではないですね。でもまあちょっと。
最終的にこれを買いました。
デイトナというオートバイ用品のメーカーです。最近はハイクオリティな折りたたみ自転車を製造されているようです。
10個入で500円ほどなので、1個50円ですね。まあ高いような安いような(笑)
プラスチック製で、キラキラしたメッキが施されています。心配していた「バリ」とかもなくて、メッキもキレイ。
といっても金属製には見えません。あくまでプラスチックです。でもそれでイイんです。サビを防げて、見栄えが良ければ十分なのですよ。
ルイガノTR2に取り付けてみる
先日リフレッシュを終えた、ルイガノTR2に装着してみることにしました。ルイガノTR2はちゃんとプラのキャップが付いているので、ほんとうはいらないんですけど、テストでね。
黒いプラキャップを外したところ。このボルトも元々はサビていたので、簡単にサビを落とした上で、シルバーのラッカースプレーでお化粧してあります。そしてサビ予防に塗った、グリスがたっぷり付いていますね。
さっそくデイトナのキャップを付けてみました。予想に反して、意外と地味なよそおいです(笑)でもシルバーでキレイです。
ただカミングアウトすると、取り付ける際にちょっとした問題がありました。ボルトが収まっているステムの穴に、キャップが干渉して入らないんです。ようするに狭いということです。
ですので、キャップの周囲を、目分量で0.5mmくらい?ヤスリで削りました。プラスチック製なので、サクサク削れます。これが日東のステンレスのやつだと、こう簡単にはいかないでしょう。
こうやって、多少のあれこれは、DIYでなんとかするのが、自転車の楽しみのひとつですし。なんとかできちゃうのが、自転車だったりしますよね。
ブルーノ・ミキストに取り付けてみる
次はただいまリフレッシュ中の、ブルーノ・ミキストに装着を試みます。
キャップを取り付ける前に、サビ予防をします。これまではグリスを塗ってたんですが、今回はラスペネを一吹きします。
ラスペネは三種類あるけど自転車に使うならラスペネCがおすすめ
ブルーノ・ミキストには、まったく加工なしで取り付けることができました。良かった。
鏡面に映る景色が、若干歪んでいるような気もしますが、そういう目的のモノでありませんので、気にしない。
まだキャップは8個残ってるので、どっかに落としてきてしまっても、また付ければ大丈夫。何度も取れるようなら、軽く接着剤で厚みを増させるとか、工夫することにします。
まとめ
というわけで今回は、スレッドステムのボルトをサビから守る、ボルトキャップ選びについて、実際の取り付け例をあげて紹介しました。
最後にまとめます。
結論:良いボルトキャップが見つかりました
⇒安価でキレイ。ただし多少の加工が必要な場合あり。
ボルトキャップがないとステムのボルトがサビます
⇒雨水がたまって、そのうちサビサビに。
ネットで探すもサイズの表記が不明
⇒M8ボルトは6mmのレンチを使う。
ボルトキャップ選び
⇒いろいろある中でデイトナの製品を選ぶ。
実際に装着してみる
⇒ルイガノTR2はヤスリで削って装着。
⇒ブルーノ・ミキストは無加工でOK。
ようするに、
スレッドステムのボルトをサビから守るために、ボルトキャップは付けましょう。多少の加工が必要なこともあるので、楽しんで加工しましょう。
ということです。
ボルトキャップをカスタマイズして、サビから守れますし、見た目もアップして、楽しいですね。