この記事では、パンクの半分はパンクじゃなくて虫ゴム破損であって、その原因と対策について、実際の例をあげて紹介します。
出先でのパンクって、ほんと目の前真っ暗になっちゃいますよね。それに自分でパンク修理するななんて、気が遠くなりそうになりませんか。
そんな悩みを、大きく減らしてくれるのが「スーパーバルブ」です。
この「スーパーバルブ」を使うだけで、パンクのようにに思えるトラブルを、半分くらいの回数に減らしてくれますよ。
パンク修理は本当にたいへん
ご覧の通り、空気がすっかり抜けちゃった、自転車の前輪タイヤです。なにやら切ないものを感じますよ。
ボクの自転車好きは、家族は当然知っていますので、自転車に関することはまずボクに話がやってきます。
なかでももっとも頻度が多いのは、「パンクしたから直してー!」というご要望です。毎月一回では済まないほどの回数です。
でも、スポーティ系の自転車はラクなんです。全後輪とも車輪はカンタンに取り外せますし、車輪さえ外せれば、あとはサクッとタイヤを外してパンク修理も完了です。
なかなかやるじゃないか、自分。自画自賛。というようなところでしょうか。全く辛くはなくて、逆に自転車がイジれて楽しいくらい。ちょっと変人かもです(笑)
しかし、ママチャリ系統の自転車となると、そうとう話が変わってきます。車輪の軸には、ドロヨケのステーやら、後輪ブレーキやらいろんなモノがぶら下がってます。
なので、スポーティ系自転車のように車輪を外すのではなく、チューブを引っ張り出して、パンク修理するわけです。これはね、なぜか全く楽しくない。不思議です。
ママチャリのパンク修理を日々なさっている、プロの自転車屋さんをリスペクトせずにはおれません。
英式のパンクの半分は虫ゴムの破損
まあそんな思いをしながら、さまざまな思いを抱えて(大げさ)パンク修理をするわけですが、そんな経験をしてきまして、ボクの中で確信に変わったことがあります。
それは、
「パンクしたー!」と言ってくる中で、本当にパンクしているのは、その半分だけである。
ということです。まあ「半分」と言っても、ボクの感覚で言ってるだけですので、ちゃんと統計を取っているわけではありません。ようするにイメージです(笑)
なぜこの事実?を突き止めたかというと、こんなプロセスがありました。
- パンクと言うので、パンク修理を始める。
- でもどこにもパンクの穴がない。
- なんでだろう?と頭をひねる。
- もしかして?!と思って、虫ゴムを調べる。
- 虫ゴムが破損してるやん!(泣)
- 虫ゴムを修復してみるとなんの問題もなく復旧。
- なんで先に虫ゴムを調べなかったんや自分!
というようなことを、何度か経験しまして、今回の悟りを開くに至ったのですね。まあ一回で気付きなさいよ、という気もしないではないですが。
なので、今ではパンクと言われても、いきなりパンク修理することはせず、まずは虫ゴムをチェックする習慣が付いてしまったわけです。
自転車のバルブには3種類あります
さて、話は前後しますが、実は自転車のタイヤについているバルブには、三つの種類があります。
- 英式=ママチャリ、ゆるめのクロスバイクなど
- 米式=自動車、オートバイ、一部のMTB
- 仏式=スポーティな自転車の多く
親切にわかりやすく教えてくださるサイトをご紹介します。
この三つの種類のバルブの中で、今回のターゲットとなるのが、ほとんどすべてのママチャリに使われている、英式バルブなわけです。
この英式にだけ、虫ゴムとやらが使われています。米式、仏式には、英式の虫ゴムのような別体式のバルブは使われいません。(ほんとはちょっと違いますけど)
そして、この虫ゴムがクセモノなのですよ。
虫ゴムは劣化するのが定めです
上の、虫ゴムの写真をよく見てほしいのですが、水色の○で囲っているところに、穴が空いているでしょう。この穴からチューブの中に空気が出入りするんです。
その空気の出入りを開けたり閉めたりの役割を果たしているのが、ゴムの管なんですね。ゴムの管は黒だったり、白だったりします。このゴム管がこんな悪さをするのです。
- ゴム管が新しいうちは、ちゃんと仕事します。
- 年月がたつと、ゴムがだんだんくたびれてきます。
- チューブの空気が減って、ポンプで空気を入れるたびに傷みが進みます。
- あるとき限度を超えちゃって、空気を入れた瞬間「プシュー!」と。
- もうこれで虫ゴムはアウト。
- この状態を見て「パンクした!」と勘違い。
という経過をたどります。今回のこのまんまのことが起こったようですよ。
ボクはこんな事実に気付いてしまいましたので、パンクと言われても鵜呑みにはせず、まず虫ゴムを調べることが習慣となったのでした。
みなさんも、自転車屋さんにパンク修理に持って行く前に、まず虫ゴムを疑ってくださいね。替えの虫ゴムは普通のものなら、だいたい100円ショップで売ってますからね。
劣化しない虫ゴム「スーパーバルブ」
というように、虫ゴムをまずは疑うことで、パンク修理に割く労力を半分にすることができたわけですが、これはあくまで、空気が抜けてしまった後の対処法だと言えますよね。
それとは逆に、虫ゴムの劣化を予防することで、パンクと疑われるような状態を未然に防ぐ、画期的でナイスなモノがあるのです。
それがこの「スーパーバルブ」です。
ボクが購入した時点で、450円ほどでした。何年か前までは100円ショップで同じようなモノが手に入ったのですが、最近はまったく見かけません。コスト的に厳しくなったのかもしれません。
普通の虫ゴムは、横の穴から空気を出入りさせて、ゴム管が開閉弁の役目を果たします。でもスーパーバルブは横の穴とかゴム管とかありません。
その代わりに、本体一番下にしっかりとした、ゴムのカタマリでできた弁がついています。このゴム弁が空気の出し入れをコントロールするわけですよ。
まあこの弁もゴム製なので、いつかはくたびれてくるでしょうが、ゴム管と比べると耐久性の次元が違いますよ。5年ほど前からボクは、このスーパーバルブをお勧めしているのですが、これまでに劣化してアウトになっているのを、見たことがありません。
自転車メーカーさんも、みんなこのスーパーバルブを、標準装備にすればいいのにと、ボクは思うんですが、そうはならないですねえ。やっぱりコストアップするからでしょう。
なので、パンクなように一見思えるトラブルを避けるために、機会があれば、このスーパーバルブに変えることをお勧めします。通勤通学で時間がないときに「タイヤに空気が入ってないよー!」と、慌てふためく確率が、半分になりますよ。たぶん。きっと。
我が家の英式は全部スーパーバルブ化済み
ということで、虫ゴムをスーパーバルブに変えて、しっかり「パンパン」に空気を入れました。やっぱり今回もパンクじゃなかったです。バルブの金具もピッカピカになって気持ちイイ。
こうやって、我が家の英式バルブ付きの自転車は、着々とスーパーバルブに付け替えられていくのでした。
最近ゆるめのクロスバイクが、何台か我が家に仲間入りしましたが、ゆるめクロスバイクだけあって、みんな英式バルブ。これまで仏式が多かったので、なんだか新鮮です(笑)
まとめ
というわけで今回は、パンクの半分はパンクじゃなくて虫ゴム破損!その原因と対策について、実際の例をあげて紹介しました。
最後にまとめます。
パンク修理は本当にたいへん
⇒ママチャリのパンク修理は手間がかかるんです。
英式のパンクの半分は虫ゴム破損
⇒いきなりパンク修理せずに虫ゴムをチェックして。
自転車のバルブには三種類あります
⇒英式、米式、仏式
⇒英式についてる虫ゴムがクセモノ。
虫ゴムは劣化するのが定め
⇒虫ゴムについてるゴム管が年月とともに傷みます。
劣化しないスーパーバルブ
⇒ゴム管を使わず丈夫はゴム弁です。
ようするに、
みんながパンクと思ってる半分は、パンクじゃなくて虫ゴム破損。スーパーバルブを使えば、そんなトラブルから開放されますよ。
ということです。
出先でのパンク(虫ゴム破損含む)って本当に困っちゃいますよね。そんな心配がなくなるって、サイコーじゃないですか。