メンテ&カスタム

GIOS(ジオス)ミストラルのレストア⑧シルバーのパーツたちの輝きを取り戻す

この記事では、GIOS(ジオス)ミストラルのシルバー系のパーツたちの銀色の輝きを取り戻すまでをレポートします。

本来銀色に輝いているはずのパーツが、サビていたり、くすんでいたりするとがっかりですよね。自転車の乗るテンションも下がるというものです。

でもキチンと手入れすればシルバーのパーツの輝きは復活させることができますよ。

シルバー調のパーツを輝かせる回です

普段乗りのお気楽自転車用に入手したボロのGIOS(ジオス)ミストラルも、回を重ねるごとにどんどんキレイになってきました。

当初は心配していたヘッドパーツ周りですが、いざメンテしようとすると、意外にさほど傷んではおらず、少々拍子抜けしております。

なのでヘッドパーツのメンテの回の予定を変更して、ヘッドパーツ含めシルバー調のパーツたちを本来のキラキラとした銀色の輝きを取り戻す回にします。

鉄(スチール)はひどくサビてしまうと、どうしようもない場合がありますよね。
でもアルミだと磨くと復活することが多いです。
今回はあの手この手をパーツの輝きを取り戻しますね。

ヘッドパーツのグリスアップ

左側がヘッドパーツ内部にいたベアリング一式です。
そして右側がヘッドパーツの上に積み重ねるコラムスペーサーですね。

ちなみにボクは自慢じゃありませんが、これまでヘッドパーツのベアリングをメンテしたことはありません。
フロントフォークを抜く際に、ちょっとヘッドパーツのベアリングをつまんだことがあるくらいです。

ベアリングを収める、ワン(カップ?)側をしっかり磨きます。
ボロだボロだと言ってたわりに、ヘッドのワンは上下ともキレイでキズもなさそうです。

キレイにした上でたっぷりグリスを付けたワンに、パーツクリーナでしっかり洗浄してグリスまみれにしたベアリングを設置します。

グリスが多すぎる気がしないでもないですが、少ないよりはいいだろうということで、この状態で進めます。なにせ始めてのヘッドパーツのグリスアップなので加減がわかりません(苦笑)

ステム周りを磨く

イカリング状のコラムスペーサーをパーツクリーナーで洗浄してから、いつものメタルコンパウンドで磨きます。写真は磨く前。

たいへん使う機会が多いので、メタルコンパウンドがずいぶん減っています。
こいつで磨くで気持ち良いほど金属面が光り輝くので、減るのも当然ですね。



こちらはコラムとハンドルバーをつなぐステムです。
アルミ製なのに鉄ボルトからもらったのでしょう、赤サビが移ってるもよう。
メタルコンパウンドでしっかり磨けばきっと復活することでしょう。

くたびれた4本の鉄ボルト?はホームセンターで買ってきたステンレスボルトに交換。
ちょっぴり重いですがサビないので良い選択だと思います。

ギタギタにキズだらけだったハンドルバーもメタルコンパウンドで磨いてスッキリ。

こうやって見ると、ステム周りは新品みたいです。
ステンレスのM6ボルトもキレイに輝いていい感じ。

シートポストの腐食を研磨して取り除く

さて次はたいへん手強そうなシートポストのやぐらです。
アルミ地が腐食してぶつぶつになってます。爪でなぞるとカリカリと引っかかるほど。

まだ作業途中ですが、電動ドライバーの先に研磨パーツを付けて磨くと、腐食がはがされてずいぶんキレイになりました。

使ったのはこの道具たち。
安物の電動ドライバーですがしっかり役に立ってくれました。

先端に付ける研磨用パーツはホームセンターで1つ500円くらいで買ったもの。
形状と目の細かさでいろいろ種類があります。
ずいぶんくたびれましたがもう1回くらいは使えそうです。

シートポストクランプを交換

 

シルバーのシートポストクランプが元から付いていたもので、ブラックのがボクの手持ちのパーツです。どちらもフレーム側径31.8mmです。

シルバーの元パーツも磨けば輝きそうですが、カスタム心が騒ぎまして、せっかく同じサイズなのでブラックにチェンジすることにしました。

黒のフレームに黒のクランプはどうかなと思いましたが、思いのほかマッチしています。
シュッとしまって見えてカッコいい。

ディレイラーハンガー固定ボルトをメッキ調塗装

元の状態のディレイラーハンガーと固定ボルトです。
ディレイラーハンガーはアルミ製なので腐食していませんが、固定ボルトがサビサビ。

固定ボルトだけ入手することも考えましたが、簡単に入手できるとは考えにくいので、補修して使うことにしました。

ディレイラーハンガー固定ボルトにほどこした補修は次の通りです。

  • 研磨スポンジで表面のサビを落とす
  • パーツクリーナーで洗浄&脱脂
  • ミッチャクロンで下地処理
  • 「メッキ感覚」というメッキ調スプレーで塗装

「まるでメッキしたみたい!」は正直言いすぎです。
「塗った感はあるけど普通のシルバーのスプレーより輝いている感じ」が正確かもです。

このメッキ調スプレーは、輝きはいい感じなんですが、少々塗膜が弱い印象です。
本来なら上からクリアコートしたいところですが、クリアを吹くと普通のシルバーになっちゃうのでこのままで。

工具で回したりで塗膜が傷んだらまた塗装することにしましょう。
あるいは新しい固定ボルトをなんとか入手するかな?


 

どうでしょう?塗装だよって言われないかぎり気づかないですよね?
ということでまずまず納得の仕上がりになりました。

これでシルバーパーツ群たちの輝き復活が完了しました。
GIOS(ジオス)ミストラルの復活まであと少し。

まとめ:

というわけで今回は、GIOS(ジオス)ミストラルのシルバー系のパーツたちの銀色の輝きを取り戻すまでをレポートしました。

最後にまとめます。

要点まとめ

シルバー調のパーツを輝かせる
⇒鉄(スチール)は錆びるとどうしようもないことが多い
⇒アルミは磨けば復活する可能性大

ヘッドパーツのグリスアップ
⇒ヘッドパーツグリスアップは初めて
⇒ボロい見た目の割にダメージ少ない

ステム周りを磨く
⇒メタルコンパウンドで磨く
⇒くたびれたボルトはステンレスに交換

シートポストの腐食を研磨
⇒電動ドライバーと研磨パーツで磨く
⇒安価な道具でも十分役に立つ

シートポストクランプを交換
⇒ブラックに交換して外観が引き締まった
⇒フレーム側径31.8mm

ディレイラーハンガー固定ボルト
⇒鉄製でサビがひどいが入手が簡単ではなさそう
⇒メッキ調スプレーで塗装

ようするに

シルバーのパーツは銀色に輝いてこそ存在価値がある。
アルミ製から磨けば輝きが復活する。サビた鉄製でも塗装するなど方法はいろいろある。
たくさん手がかかるけど、その分愛着も湧いてくるというもの。

ということです。

金属パーツを磨いて本来の輝きを取り戻すと快感です。