この記事では、自転車のハンドルバーからグリップをラクに簡単に外すことができる方法をご紹介します。
自転車の整備をあまり自分でやったことがない方だと、なにをどうやったらいいのか迷うのがふつうですし、なにより時間がかかって大変ですよね。
そんな、ハンドルバーからグリップをどうやって外せばいいんだろう?という悩みを解決するのが、パーツクリーナーとつまようじを活用する方法です。
この方法を知っているだけで、簡単にグリップを外すことができるようになりますよ。
2分くらいで読めますし、書かれている方法を実行するだけで、しっかり経験を得られて、自信がつきますので、まずはご一読を♪
無理にグリップを外そうとするとハンドルにキズがつくかもしれません?!
自転車のハンドルバーの両端に付いているのがグリップですね。
金属製のハンドルバーに、プラスチック?ゴム?素材のグリップが、ネジで固定されてるわけでもなく、単純に密着してついています。
それも自転車を運転中にすっぽ抜けたりしたら、大変な事故の原因にもなりかねませんので、そうとうしっかりと密着してるのが普通です。
で、グリップをハンドルバーから外すわけですが、それにはそれなりにコツがあるんです。
そのコツをわかって作業しますと、わりと簡単に取り外すことができます。
でもコツがつかまないで、無理くり力任せにグリップを外そうとすると、これはもういけません。
たとえば、ハンドルバーとグリップのすき間に、マイナスドライバーを突っ込んで、ぐりぐりするとか・・・・
そんなことをすると、グリップは外すことができたかもですが、残るハンドルバーは、マイナスドライバーでこじったせいで、キズだらけのギタギタです・・・
※ちなみにボクのの経験談です。。。
アナタがそんな悲しい目にあうことがないように、ハンドルバーからグリップを楽に外すことができる方法をご案内しますね。
【おすすめ】パーツクリーナーと「つまようじ」を使ってグリップを外す方法
★一式写真★
それでは最初に、ボクがもっともおすすめする方法をご紹介します。
ボクはいつもこの方法でやってます。すいすいラクラク。
この方法だと、ハンドルから外したグリップはほとんど傷まないので、再利用することが可能です。なのでとてもエコな方法なのです。
まず、ハンドルバーとグリップの間につまようじを差し込んで、すき間をつくります。
次に、つまようじで作ったすき間に、パーツクリーナーのノズルを差し込みます。
ノズルからパーツクリーナー液を噴射します。大量に噴射しないよう、様子を見ながら適量を噴射してくださいね。
ハンドルバーとグリップのすき間に、パーツクリーナー液が染み渡ります。
そこでグリップをぐりぐりと前後させて回します。
様子を見ながらなんどかこの動きを繰り返しますと、「すぽん!」とグリップがハンドルバーから抜けます。
グリップを外すために使ったパーツクリーナーの液は、蒸発して何も残らないので、手間いらずですね。
なぜ「つまようじ」?
ハンドルバーとグリップの間にすき間を作るのが最大の目的ですので、細くて尖っていることが大切です。
ただ金属製の硬くて尖ったものなんかだと、ハンドルバーの素材を傷つけてギタギタにしてしまいかねませんので、おすすめできないんです。
その点、つまようじだと、木とか竹などの金属よりは柔らかい素材でできているので、ハンドルバーを傷つけることがありません。
またグリップの素材でもある、プラスチックやゴムにも優しそうです。グリップの再利用を考える場合には、ベストの選択だと思います。
なぜパーツクリーナー?
ハンドルバーとグリップの間のすき間に、滑りやすい液体を染み込ませて、ぐりぐり動かしやすくすることが目的ですが、なんでもいいわけではありません。
悪い例だと、万能潤滑スプレー?のCRC556なんかを吹きかけますと、たしかにサイコーに滑りやすくなるんですが、グリップを外したあとも、ハンドルバーやグリップに潤滑成分が残ってしまいます。
そうしますと、今後新しいグリップをハンドルバーにセットした際に、本来ばっちり密着していないといけないのに、グリップがくるくる滑って回ってしまう可能性があります。
これはとっても危ないですよね。
なので、潤滑成分をしっかり拭き取る、パーツクリーナーでクリーニングする、などをする必要があります。
その点、パーツクリーナーだと、液は噴射したあとすぐに揮発してなくなってしまいますし、成分はなにも残りませんので、とても使い勝手がいいんですよ。
ただ、この便利なパーツクリーナーですが使用には注意が必要なんです。
- 石油製品です。
- 揮発性が高い(蒸発しやすい)です。
- 引火性があり火気厳禁です。
- 屋外での使用がおすすめです。
パーツクリーナーの中の液体は、石油からつくられている揮発性の高いものでして、噴射しても、あっというまに揮発してなくなってしまいます。
なので、片付けの手間が不要な反面、液が揮発してなくなってしまわないうちに、すばやく作業を進める必要があることに、気をつけてくださいね。
これらのことから屋外での使用が安心です。屋内で作業をする場合は、しっかりと換気をしてくださいね。
「パーツクリーナーはどこで買えばいいですか?」
パーツクリーナーはとってもたくさんの種類があります。お値段もお高いものから安価なものまでイロイロです。
ちなみにボクの場合は、近隣のホームセンターで、298円税別で売ってるパーツクリーナーを愛用しております。いまのところ、とくに不都合を感じることはないです。
ネット通販でもいろんな種類のパーツクリーナーが安価で購入できます。
ボクも何度か購入しています。
これからご自分で自転車を整備してみようかな?とお考えの方だと、自転車の整備の中で、油汚れを取り除くとかで、パーツクリーナーは必ず持っていたほうが良いです。
この機会に入手されるといいかもですね。自転車だけでなく、DIYとか、お家の中の器具のメンテナンスなんかにもいろいろ使えますからね。
カッターナイフで古いグリップを切ってしまう!方法
ハンドルについているグリップがもうそうとう傷んでいるなど、グリップを再利用することがない場合に選ぶ方法です。
カッターナイフでグリップをざっくりカットして外すんです。カットして取り外したグリップはそのままゴミ箱へ直行させてくださいね。
カッターを入れる際に、必要以上に力を入れすぎると、グリップの下のハンドルバーの金属部分にカッターのあとが残りますので、力加減にご注意ください。
といっても、カッターのキズあとは、次に新しくつけるグリップに隠れることになるので、実はそんなに問題ではなかったりします。
そうそうカッターで手を切ったりしないようにだけは、しっかり気をつけてくださいよ。
参考:グリップを外すほかの方法あれこれ
今回ご紹介した方法はあくまで、ボクの経験をもとにした方法でして、ハンドルバーからグリップを外す方法は、きっと他にもたくさんあるはずです。
たとえば、
水やせっけん水を使ってグリップを外す方法
ボクがやってるパーツクリーナーの液を噴射するかわりに、水(あるいはせっけん水)をハンドルバーとグリップの間に流し込む方法ですね。
手軽ですし、安全だし、とても良い方法だなあと思います。と同時に、水が乾くまでに少々時間がかかることだけがネックでしょうか。
機会があれば一度やってみたいと思います。そのときはまたレポートするかも。
高圧の空気でグリップをひっぺがす方法
エアコンプレッサーという空気を圧縮するマシンを使って、それから発する高圧のエアー(圧搾空気)を使います。
ハンドルバーとグリップの間にすき間を作って、そこに高圧エアーを吹きかけて、グリップをひっぺがします。
一番スマートな方法だと思いますね。ボクの知り合いのバイク屋さん(エンジン付きのほう)はこの方法でオートバイのグリップを付けたり外したりなさってます。
いずれにしても機材が必要なので、プロ向きの方法で、ボクたち素人にはだいぶんとハードルが高いので、あまり現実的ではないかもです。
まとめ
というわけで、おすすめのハンドルバーからグリップを外す方法をご紹介しました。
最後にまとめますね。
無理にグリップをはずそうとしてはいけません!
⇒ハンドルバーやグリップが傷みます。
パーツクリーナーと「つまようじ」を使ってグリップを外す
⇒一番おすすめです。ラクで簡単。パーツクリーナーの取り扱いにご注意。
カッターナイフで古いグリップを切る
⇒グリップを再利用することがない場合にどうぞ。
参考がてらこんな方法も
⇒水やせっけん水を使う(乾くまで時間かかる)
⇒高圧の空気でひっぺがす(機材がいるので現実的じゃない)
こんな感じですね。
ようするに、
グリップの再利用を考えているなら「パーツクリーナーとつまようじ」で。
グリップを再利用するつもりがないなら「カッターでざっくり切っちゃう」で。
がおすすめとなります。
どんどんご自分で自転車に手を入れて、お気に入りのマイ自転車に育てていきましょう。