この記事では、5年間放ったらかしだった「ブルーノ・ミキスト」を、リフレッシュさせるために、金属パーツの本来の輝きを復活させた方法を紹介します。
キレイだった自転車が年月とともに、サビてきたり、汚れてきたりすると、イヤになっちゃいますよね。キレイにするにしても、どうやったらいいか分からないという方も多いと思います。
その悩みを解決するのが、あるモノたちを使って、金属パーツの輝きを復活させる方法です。
この方法を知っているだけで、アナタの自転車の金属パーツを、シルバーにピッカピカに輝かせることができます。
今回はシルバーの金属パーツを復活させます
我が家に来てから5年間、ほぼ放ったらかしにされてた「ブルーノ・ミキスト」くん。通勤通学に使い倒されて、相当くたびれてきたので、乗り換えを考えることにしました。
しかし、家族の「めっちゃ気にいってるから、乗り換えるのはイヤ」のひと言で、乗り換えから徹底的にリフレッシュすることにしたんです。
上の写真は、徹底的にリフレッシュするために、再利用する部品と、処分して新品と交換する部員を仕分けながら、作業しやすいように分解しているところ。
前回の記事で紹介した、
に、続きまして今回は、本来はシルバーに輝いているはずなのに、サビちゃったり、くすんでたり、汚れたりして、見る影もない金属部品たちを、復活させるために立ち上がります。
ということで、今回使う用品やケミカルなどを、先に紹介させていただきます。
- スチールたわし
- スコッチ・ブライト400番
- スコッチ・ブライト800番
- メタルコンパウンド
これらを、金属パーツの傷み具合の程度に応じて使いわけます。上から攻撃性が高く、下に行くほど優しくなりまます。
ではそれぞれの特長なんかを簡単にご説明しますね。
スチールウールたわし
繊維状の鉄でできたスポンジみたいなヤツです。今回は、100円ショップで8個入りのを買ってきました。
ピンク色をしているのは、クレンザー(研磨剤)です。今回は水を使いませんので、あまり関係ありません。
これで、こんなものをやっつけます。
- ひどいサビ。
- カピカピになってるアルミの腐食。
- 油とホコリが混ざって硬く固まった泥みたいなやつ。
なにしろスチールですから、素材への攻撃性がハンパないです。その分よく汚れやサビが落とせます。
原則として、塗装面とかメッキ面とかには、けっして使ってはいけません。最終的にスリガラス状になっても、あきらめがつく部分にのみ使いましょう。
このスチールで、ひどい汚れやサビを落としたあと、下で紹介するものたちで、順番に仕上げていきます。
100円ショップがお近くにない場合は、Amazonでも買える、ボンスターがおすすめです。サビ落としの業界?では、昔からとっても有名な存在です。製品としては、100円ショップで売ってるモノと、まあ同じようなものですね。
スコッチ・ブライト400番・800番
スコッチ・ブライトは、キッチンで使う「ナイロンたわし」の、親分のようなモノと考えると良いでしょう。
スチールたわしほどではありませんが、やはりナイロンたわしの親分なので、そこそこ攻撃性が強いです。400番と800番がありますが、程度に応じて使いわけましょう。
スコッチ・ブライトで研磨すると、いったんスリガラス状にはなりますが、キズが浅いので、後工程でメタルコンパウンドを使えば、最終的には目に見えるキズは残りません。
ただやはり、メッキ面には使わない方が良さそうですし、塗装面には使わないでくださいね。
メタルコンパウンド
ボクはメタルコンパウンドのヘビーユーザーなんです。だって金属がとってもキレイに輝くんですもの。
ちょっとした裏技がありまして、サランラップ(クレラップもOK)で磨くと、とっても効率と効果が高いですよ。
メタルコンパウンドを使った磨き方は、下の記事を参考にしてくださいね。
ということで、実際に金属パーツのリフレッシュに、チャレンジシていきましょう
ハンドルとステムを輝かせます
完成図なんですが、ひどいよごれをスコッチ・ブライト800番で削ってから、メタルコンパウンド&サランラップで磨きあげました。
ステムに、小キズがいっぱいあったんですけど、だいたい無くってますでしょう。ハンドルバーのほうは「BRUNO」のロゴが消えちゃいそうだったので、あえて磨かないでおきました。
これよりさらに、アルミポリッシュというコンパウンドで磨くと、鏡のように輝かせることもできます。でも今回は、そこまで求めてないのでやりません。
スレッドを固定するためのボルトが、一番てっぺんにあります。雨に日に、ボルトの穴に水が溜まって、このボルトがサビている自転車がとても多いです。そしてこの自転車もサビてました。
最終的に、グリスで塗りたくって、キャップをするので、サビたままででも良いような気もしますが、なんだかスッキリしませんね。
さすがにボルトの穴のサビまでは取り除くことができませんが、応急措置的に、シルバーのスプレーで塗装して、サビを隠しておきました。ちょっと塗り残しがあるような気もしますが、見なかったことにしよう。
手強いシートポストにはスチールウールたわし
シートポストのパイプ部分は、クロモリフレームのサビが移ってしまって、まっ茶色になってました。ここはスコッチ・ブライト800番でサビを削りました。
やぐら部分は、アルミの腐食が進んで、カピカピになってたました。ここで初めての、スチールたわしの出動です。ごりごりこすって、そのあとスコッチ・ブライトで磨きます。
どちらも最後は、メタルコンパウンドで仕上げます。やぐらのほうは適当にやったので、スリガラス状が残ったままですね。目立たないところなので、今回はこれでOKとしましょう。本気でやれば鏡面化もできますが、やりません。
クランクまわりはコンパウンドだけで丁寧に
チェーンリングだけは、油とホコリがカチカチに固まってましたので、スチールたわしで磨きました。アルミのチェーンリングだったのでやりましたが、スチールだったらやらなかったかもです。
ガードとクランクは、キズつけたくないのでコンパウンドのみで、根気よく磨きます。かなりキレイになりました。
チェーンリングボルトは新品買っても安いけど
この自転車に付いてるチェーンリングボルトですが、たぶんステンレス製だと思うんです。磁石はひっつきますけどね。だけど、屋外に自転車を置いておくと、うっすらと表面がサビてきます。鉄なのか?
最初は新品に交換しようと思っていたんですよ。シマノ純正で724円で売ってますので。これまでも何度も買って交換してきました。
でもね、今回はちょっとリフレッシュに、チャレンジしてみたくなったんです。最近、金属みがきがマイブームになってますので(笑)
リフレッシュしてみました。満足度は60点でしょうか。新品とはやっぱり違いますからね。
やった工程はこの通りです。
- 装着したときに見える面だけをターゲットにする。
- スコッチ・ブライトでサビを落とす。
- メタルコンパウンドで磨く。
- クリアラッカーでコーティングする。
クリアラッカーでコーティングするのは、今回が初めてなんです。磨くだけだと、どうせしばらくすると、またサビてくるので、効果あるんじゃないかと思って、クリアを吹いてみました。これは経過観察しないとですね。
六角レンチが刺さる穴のサビは、どうしようもないので、諦めることにします。まあこれで724円浮いたので、良しとしましょう。
クランクセットが完全復活しました
クランクセットを組み上げました。新品同様はウソにしても、相当キレイになりました。美しい。そして気持ちいい。
クランクをボトムブラケット(BB)に固定するための、クランク固定ボルトは新品をつけました。おこがサビてると一気に見た目がアレになりますので。
以上で、金属パーツたちが、本来のシルバーの輝きを取り戻してくれてよかったです。やった甲斐がありました。自転車も家族もきっと喜んでくれることでしょう。
まとめ
というわけで今回は、5年間放ったらかしだった「ブルーノ・ミキスト」を、リフレッシュさせるために、金属パーツの本来の輝きを、復活させた方法を紹介します。
最後にまとめます。
シルバーの金属パーツを復活させる
⇒スチールウールたわし
⇒スコッチ・ブライト
⇒メタルコンパウンド
スチールウールたわし
⇒ひどいサビを落とす。攻撃性強いので注意。
スコッチ・ブライト400番・800番
⇒コンパウンドの前の下地処理
メタルコンパウンド
⇒鏡面に近い仕上がり。サランラップを使う。
素材と状態に合わせて段階的に使う
⇒メッキ面はコンパウンドのみ
ようするに、
サビていたり、キズだらけだったりの金属パーツも、段階的に磨いていくと、本来のシルバーの輝きを復活させることができますよ。
ということです。
金属パーツが銀色に光り輝くのを見るのは、ほんとうに気持ちいいですね。