この記事では、ブルーノ・ミキストのカンチブレーキを、Vブレーキに付け替える方法を、実際の取り付け例をあげて紹介します。
カンチブレーキをVブレーキに変えてみたいけど、なんか難しそうだし、なにか失敗でもしたらイヤだなあ、って思う方って多いと思います。
そんな悩みを解決できるとイイなあと思いまして、今回Vブレーキに替えてみて、気付いたことをまとめました。
このレポートを読むだけで、簡単にカンチブレーキをVブレーキに替えることができて、余計な遠回りをしないですみます。
5分くらいで読めますので、ぜひご一読を。
結論:Vブレーキ化はカンタン(注意点あり)
上の見出し通り、ブルーノ・ミキストを、もともとのカンチブレーキから、Vブレーキに替えるのは、拍子抜けするほどカンタンです。
しっかり必要な部品をそろえて、正しく取り付ければ、誰でもできると思います。ブレーキも最高によく効くようになるので、とてもオススメできます。
ただ、この「ブレーキが効きすぎる」というのが、Vブレーキのメリットでもありデメリットでもあると言えますね。
そこのところをこれから詳しく解説していきますね。
Vブレーキ化の前のビフォーです
ただいま絶賛リフレッシュ進行中の「ブルーノ・ミキスト」ですが、今回はもともと付いている、「カンチブレーキ」から、新たに「Vブレーキ」に付け替えることにしましたので、その当たりをレポートしますね。
ブルーノ・ミキストって、ややレトロイメージを大切にしている自転車だと思うんです。「ネオクラシック」とでも言いましょうか。
そんなブルーノ・ミキストですが、ブレーキに「カンチブレーキ」というやや旧式(失礼)のブレーキを使っています。
カンチブレーキについては、詳しくは別の機会に紹介したいと思いますが、ざっとこんな感じです。
- 昔のMTBに使われていたもよう。
- 仕組みが簡単でメンテナンスがしやすいらしい。
- Vブレーキなどに比べると効きが弱いという意見多し。
- といっても経験上、使い物にならないものではありませぬ。
- クラシカルなイメージあります。
- 最近の自転車ではあまり使われてません。
というのが、ボクが知っている知識です。カンチブレーキが好きな方も、きっとおられると思いますので、表現に気を使います(笑)
ただ、我が家のブルーノ・ミキストのカンチブレーキ一式は、たいへんくたびれてまして、今回のリフレッシュで、なんとか対処せねばならないポイントだったのですよ。
今のカンチブレーキを補修するという選択肢もあったんですが、ちょっと勉強がてら、Vブレーキに付け替えることにしました。ボクがVブレーキ大好きというのもあります。ちょっとだけ。
Vブレーキに換装する前に、ビフォーの状態をご覧いただきますね。
元から付いている、カンチ用(兼キャリパー用)ブレーキレバーです。装飾用のボルトがサビているのが気になります。こんなとこに鉄を使わないでー。
ブレーキレバーは、Vブレーキ用とカンチ用は互換性がありません。レバーを握ってもブレーキがちゃんと作動しないということです。長くなるので詳しい説明はカットします。ごめんなさい。
フロントのカンチブレーキを引くための、ガイドって言うんでしょうか、ようするに金具です。もうめっちゃサビています。他のブルーノ・ミキストを知っていますが、みんなココが同じようにサビています。ブルーノ・ミキストの仕様ですね。
Vブレーキ化するにあたって、コレは不要になるので、完全にとっぱらいます。金具下のヘッドパーツ上ワンのサビをなんとかしなくては(汗)
カンチブレーキ自体は、お手入れすれば、まだまだ使えそうです。でもごめんなさい。さようなら。
Vブレーキ化に必要なもの
では、カンチブレーキからVブレーキに替えるために、必要なモノたちをご紹介します。といっても、そんなに多くありませんよ。お値段も全部で五千円いかないくらい。
Vブレーキ専用のレバーです。「ALIVIO」というシリーズの、シマノでは一番安価なVブレーキ用レバーです。たぶん。
写真はブラックですが、シルバーもあります。ボクが今回使ったのもシルバーです。
全部で二千円ほどのセットですが、なんとこんな豪華な構成です。安すぎます。
- ブレーキレバー左右
- ブレーキアウターケーブル
- ブレーキインナーケーブル
アウターケーブルだけは、ボクはちょっとこだわりがありまして、ガンメタのものを使いたかったので、別に買ってつけて、ちょっとだけ贅沢させてもらいました。
ブレーキ本体です。同じく「ALIVIO」というシリーズの、シマノでは一番安価なVブレーキ用です。たぶん。
このブレーキ本体も、上のブレーキレバーもそうなんですが、質感がめっちゃ高いです。ぜんぜん安物に見えません。というか性能的にも決して安物ではないですよ。
ブレーキ本体ですが、フロント用とリア用と別々に売っています。値段も前後で違ったりしますが、結論は全く同じものです。
聞くところによると、ブレーキシューの取り付け角度が違うとかなんとか。調整すればいいだけなので無問題です。あとガイドチューブの角度が違うかもですが不明です。
ブラックとシルバーがありますが、ボクはシルバーを選びました。
Vブレーキ取り付け調整の参考動画
Y’sRoad【ベーシックメンテナンス#7】ブレーキ調整の基本(Vブレーキ)【YouTube】
ブレーキって自転車を運転するのに、安全面で一番大切なものじゃないですか。だから、取り付けや調整はしっかり正しく行う必要がありますよね。
そこで、いろいろチェックしまして、たいへん参考と勉強になる、YouTube動画を見つけましたので、ご紹介します。
自転車の超大型店舗を全国展開されている、Y’sRoad(ワイズロード)さん制作の動画です。とても丁寧な説明で、たいへんわかりやすい。
ボクもなんどか大阪店に行って、お買い物をしたことがあるんですよ。でも部品した買ったことないです。ごめんなさい。
Vブレーキ用ブレーキレバーを取り付け
(注:変速レバーが見えてますが、これは回はあらためて紹介します)
シマノのVブレーキ用レバー(BL-T4000)は、めっちゃカッコいいですね。コンパクトで握り具合も良好ですよ。
元のカンチ用レバーはレトロ感を大事にしてたので、ちょっともっさりしてましたので、よけいシャープさが際立ちます。
とくに問題もなく、スムーズに取り付けることができました。
Vブレーキを取り付け
では本番のVブレーキの取り付けです。下調べて、カンチブレーキとVブレーキの台座は同じということは分かっていました。
でも実際に、カンチからVに交換するのは初めてなので、きっと何かあるだろうと予想していたんです。だいたいいつも何か起こるので(笑)
でも今回ばかりは、何の問題も障害もなく、スムーズに交換が終わりまして、正直言って、拍子抜けしてしまいました。
シマノのVブレーキですが、シャープかつ現代的なデザインですので、ネオレトロなブルーノ・ミキストのイメージに合うかなあと思っていたんです。
でも結果はばっちりでした。なんの違和感もなく調和してくれてます。シルバーがとてもキレイでカッコイイです。
ケーブル取り回しの注意点
ただ一つだけ「どうしようかなあ」と迷った点がありました。それは、リアブレーキのケーブルの取り回し方です。
ピンクの円のところですが、これはカンチブレーキのケーブルが通るところなんですね。でもわけあって、Vブレーキのケーブルをここに通すわけにはいかなかったんです。
結果選んだ取り回し方法は、緑に円のところで、結束バンドで留めておくことでした。いろいろ試したんですが、最終的にこれが一番スムーズだったんです。まあ経過観察して不都合が出てくれば、また変えてみます。簡単ですから。
Vブレーキが必要以上に効く
思いのほか、簡単&スムーズにことが運んだ、カンチブレーキからVブレーキへの交換ですが、取り付けと調整を終えて、実際に外で走ってみてから、あることに気付きました。
それは、ブレーキが効きすぎるということです。ブレーキが効くということは、本来は良いことなので、それを問題と言っていいのか少々疑問ではあります。
今回選んだ、Vブレーキ本体とVブレーキ用レバーは、ともにシマノ製ですので、パーフェクトな相性のはず。そしてブレーキもよく効くし、タッチもスムーズで良いです。
ただ一つ気になるのが、のブルーノ・ミキストに乗るのが、ボクではなくて家族女子であるということです。ようするに本来の強力な制動力を発揮する、ちゃんとしたVブレーキに慣れていないということです。
パワーモジュレーターを使うという方法もありますね。ざっくり言うと、ブレーキの最初の引きを、バネの力で吸収して、マイルドにしてくれる器具です。
ただ経験上、ブレーキのタッチが、ぐにゅぐにゅ、ざらざら、するのでボクはあまり好きではありません。なのでパワーモジュレーターは不採用です。
あとは、ブレーキレバーの遊びを多めにとって、とっさにガツンとブレーキをかけにくくする、とかやってみようと思います。
まとめ
というわけで今回は、ブルーノ・ミキストのカンチブレーキを、Vブレーキに付け替える方法を、実際の取り付け例をあげて紹介しました。
最後にまとめます。
結論:Vブレーキ化はカンタン(注意点あり)
⇒拍子抜けするほど簡単。ただし効きすぎる課題あり。
Vブレーキ化の前
⇒カンチだからといって、決して効かないわけじゃない。
⇒リフレッシュの中で、経験と勉強のためにVブレーキ化。
Vブレーキ化に必要なもの
⇒Vブレーキ用ブレーキレバー
⇒Vブレーキ前後
⇒ケーブル類
実際に取り付け
⇒何の問題もなくあっさり完了。
⇒リアのケーブル取り回しだけ考える。
Vブレーキが必要以上に効く
⇒慣れてない人にはちょっと危ないかも。
⇒パワーモジュレーターは却下。ブレーキの遊びを多めに。
ようするに、
カンチブレーキをVブレーキに取り替えるのは意外と簡単。Vブレーキがよく効くので、慣れない人のために工夫が必要かもね。
ということです。
ブレーキを一式取り替えて、すっきりしました。ブレーキが効きすぎるという、贅沢な悩みも生まれて、次々に楽しませてくれます。