メンテ&カスタム

GIOS(ジオス)ミストラルのレストア⑭リアキャリアを取り付けて利便性アップ

この記事では、GIOS(ジオス)ミストラルに、お買い物などに便利なリアキャリアを取り付けるまでをレポートします。

お気に入りの自転車をサイクリングだけでなく、普段のお買い物にも乗って行きたい人は多いはず。

この記事を読めば、リアキャリアの取り付け方や注意点などを理解することができます。

お気に入りの自転車にキャリアを付けて、荷物をいっぱい載せて楽しみましょう。

普段乗り自転車には荷物載せが必要

普段乗り用のお気楽コンセプトでレストアとカスタムを行ってきたGIOS(ジオス)ミストラルです。
ほぼ形になりまして、ようやく外で走ることができる状態になりました。

ただ普段乗りお気楽コンセプト的にたいへん具合が悪い点があるのです。
決定的にまずいのは荷物を積むことができないこと。

現状の姿のままでは、お買い物に行っても背中のリュックに荷物を詰め込まないといけません。
これでは普段乗りお気楽どころか、普通のスポーツ自転車と全然変わらないではありませんか。

この問題をクリアするためには、下記の通りいくつかの方法があります。

  • 前カゴを付ける
  • 後カゴを付ける

カゴを前に付けるにしても、後ろに付けるとしても、カゴだけでは付けることはできません。
カゴを付けるベースとなるキャリア的な丈夫な支えが必要です。

そこで今回は、後ろカゴを付けることを決意しました。
そして後ろカゴを付けるためのベースとして、リアキャリアを付けることにしました。

リアキャリアを取り付ける

リアキャリアについてですが、以前買ったものが眠っていることを思い出しました。
新たに購入するとなれば、それなりのお値段がするものなので助かりました。

十年近く前にキャンプに行こうと思い立って購入したリアキャリアです。
一度キャンプに使いまして、その後取り外して保管していました。

ミノウラMT-800N

ミノウラ製でMT-800Nという製品です。
十年近く前のものにしては、ぜんぜん傷んでなくて今でも十分使えそうです。

キャリ本体と、フレームに伸びるステー、そしてフレームとステーをつなぐゴム製?のアダプターで構成されているようです。

でもなぜかそのゴム製のアダプターが見当たりません・・・
そもそも最初に購入した時点からゴム製アダプターの記憶がありません。

たぶん当時は必要無かったので捨てちゃったのかもです。
幸いなことに今回GIOS(ジオス)ミストラルに取り付けるにあたっては、ゴム製アダプターは必要ないので助かりました。


 

なかなかしっかりした作りにも関わらず持つと意外と軽量です。
カタログ重量は1.2kg。

軽いのでアルミ製かな?と思いましたが、磁石がひっつくのでスチールです。
スチールの中空パイプで作られているもよう。

スチールなので雨ざらしにしていると、きっとそのうち錆びるでしょう。
とりあえず我が家の自転車置場には屋根があるのでセーフです。

錆びるステーをあらかじめクリアコート

購入後十年たった今でもキャリア本体にはサビとか無くてキレイな状態です。
ただフレームに伸びるシルバーのステーがちょっと傷んできていました。

スチールのステーにはメッキが施されていますが、メッキが薄いのかどうなのか、なにやら表面に手で触ると分かるブツブツが出てきてまして、軽く腐食しているようです。

そのままステーをミストラルに取り付けると腐食が進行すると思い、次の処置をしておきました。

  • 研磨スポンジでこすって表面の腐食を落とす
  • パーツクリーナーで清掃&脱脂する
  • クリアラッカーで表面をコート

たぶんこれでOKだと思います。
もしまた腐食がでてきたら上記のプロセスを再度行えばいいですね。

ボルト脱落防止にロックタイト

キャリア本体とシルバーのステーの接続には、緩み止めナットが使われているので脱落の心配は少ないです。

でもフレームエンド部とシートステーへの接続には、ダボ穴を利用するので緩む心配があります。

以前のことですが、リアではなくフロントキャリアを取り付けて走った際に、緩み止めを使っていなかったため大変困った経験があります。
そのときはボルトとナットが脱落してどっかに行きまして、フロントキャリアが走行分解しました(汗)

今回は上記の経験を教訓に、ダボ穴に収めるボルトには、ねじロック剤ロックタイトを使用しました。
脱落して困るだけでなく重大事につながるといけないので、ねじロックは大切です。

ダボ穴(取り付け穴)が無い場合はダボ穴追加クランプ

さてキャリアをフレームに取り付けるにあたって、もう一つ考えておくべきことがあります。

写真のようにGIOS(ジオス)ミストラルには、シートステーにキャリア取り付けに役立つダボ穴が用意されています。
ですので特に困ったこともなく、すんなりとキャリアを取り付けることができます。

でも、ミストラルのようにダボ穴が用意されている自転車ばかりではありません。
ダボ穴がない場合は別の工夫が必要です。大丈夫、キャリアはちゃんと付きます。

ダボ穴がない自転車にリアキャリアを付ける方法はいくつかありますが、その一つを紹介します。

上の写真の通り、通常のシートポストクランプを、追加用のダボ穴があらかじめ付いているシートポストクランプに交換します。

ダボ穴付きシートポストクランプって、もっさりしたデザインのものが多い印象ですが、これはシュッとしていますね。

ボクも実際に使ったことがありますが、なかなかの質感で機能的にも申し分ありませんでした。

ただシートポストクランプのサイズには注意が必要です。
写真のクランプは、31.8mmというサイズですが、このサイズはシートポストの直径ではなく、クランプが収まるフレーム側シートチューブの外直径のことです。

GIOS(ジオス)ミストラルはシートチューブの外直径は31.8mmですので、このモデルで大丈夫です。
ミストラル以外の自転車の方は、しっかりシートチューブの外直径を調べて入手してくださいね。


 

リアキャリアの取り付け完了

GIOS(ジオス)ミストラルに無事リアキャリアを取り付けることができました。
これでお買い物に行ってもリュックではなくキャリアに荷物を載せることができます。
特に大きなものを運ぶときには助かりますね。

色もGIOS(ジオス)ミストラルにぴったり。デザインもいいですね。
スポーツ自転車さが失われていません。

リアキャリアだけでは、スーパーのお買い物などはちょっと積みにくいことがありそうです。
なにかカゴかケース的なものを積めないか思案中です。

ペダルをこいでいるときに足が当たることもないのでとても快適です。
良いキャリアを付けることができました。

まとめ

というわけで今回は、GIOS(ジオス)ミストラルに、お買い物などに便利なリアキャリアを取り付けるまでをレポートしました。

最後にまとめます。

要点まとめ

普段乗り自転車には荷物載せが必要
⇒荷物が載せられないとリュックに詰め込むしか無い
⇒普段のお買い物に大変不便
⇒前カゴか後ろカゴが必須

リアキャリアを取り付ける
⇒ミノウラMT-800Nを選ぶ
⇒サビやすいパーツはあらかじめクリアコート
⇒ボルト脱落防止にネジロック剤ロックタイト
⇒ダボ穴がない自転車にはダボ穴付きシートポストクランプ

リアキャリア取り付け完了
⇒利便性と積載力が激的にアップ
⇒スポーツ自転車らしさが残っている
⇒キャリアだけでは積みにくいシーンも
⇒カゴかボックスの追加を検討

ようするに

普段乗り自転車には荷物を載せるキャリアが欠かせません。
いろいろ工夫すればほとんどの自転車にキャリアは取り付けできます。
キャリアのおかげで使い勝手が激的に向上しますよ。

ということです。

キャリアを付けても走行性能はそんなに変わらないでしょう。
やっとお買い物に行けるスポーツ自転車が形になりました。