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絶対に緩んではいけないボルトにはネジロック剤ロックタイト243【LOCTITE243】

ロックタイト243

この記事では、ブレーキのボルトが脱落したのをきっかけに、緩んでもらっては困る箇所に、ネジロック剤を塗って対策する、ということについてレポートします。

自転車に限らず、ボルトやネジって緩んでもらうと困っちゃいますよね。でも強く締め付けるきらいしか、普通は思いつきません。ネジロック剤なんて聞いたこともない、という方も多いと思いますし。

なので今回は、プロも使ってるネジロック剤を、実際の例を通して紹介させてもらいます。

このレポートを見るだけで、どうやればボルトやネジを緩まないようにできるか、ばっちり分かりますよ。

結論:ボルト締めにはネジロック剤は必須

ボルトが緩んでもらっては困る箇所ってあるでしょう。もちろん「ぎゅーっ」と強く締め込みはしますが、自転車に振動がつきものですので、自然と緩んでくることがあります。

そんな緩んでもらっては困る箇所のボルトには、ボクはこれからは必ずネジロック剤を使うことにします。

だって大きな事故になったりすると、めっちゃ困りますもんね。だからネジ・ボルトには「LOCTITE/ロックタイト243」を塗ってしっかり締めます。

ブレーキがおかしい?Vブレーキ固定ボルト脱落!

先日リフレッシュを終えたばかりの、ブルーノ・ミキストに乗る家族が、「ブレーキが変なことになってるー!」と言うので、自転車の様子を見てみました。

ブレーキがおかしい

「ん?何かおかしいね?」

Vブレーキ固定ボルトが脱落

なんと、Vブレーキを固定するボルトが無くなってるではありませんか!それどころか、Vブレーキのアームが台座から外れて、ぶらんぶらんしています・・・

なかなかに衝撃的なシーンではありますが、良い方に考えますと、大きな事故を起こしたりしなくて、本当に良かったなあと胸をなでおろしました。良かった。

実は、新品状態のボルトをいったん締め込んだ後、フロントキャリアを共締めするために、一度取り外して再度締め込んだことを思い出しました。

Vブレーキ固定ボルト

これは新品のVブレーキ固定ボルトなんですけど、ネジの下半分が白くなってるでしょう。これはシマノが出荷の前にネジロック剤を塗ってくれてるんですね。普通だったらこのロック剤が効いて、しっかり固定されるのですよ。

しかし締め込んだ後に、緩めて再度締め込んだので、このネジロック剤が取れちゃって、意味が無くなってしまったんだと推測してます。

ネジロック剤って、これまで深く考えたこと無かったですけど、こんな出来事に遭遇すると、ネジロック剤はとっても大事なものなんだなあと痛感しました。

LOCTITE/ロックタイト243

実は別の目的がありまして、手配していたネジロック剤が先日届いていたんです。タイミングが良かったです。

ロックタイト243

 

以前いろいろ調べていまして、自転車の整備にはこの「中強度」タイプが良いらしいんですよ。簡単には緩まないけど、そこそこの力をかけると緩むらしい。

ロックタイト243

ネジロック剤と言えば「LOCTITE/ロックタイト」というのは知ってたんですが、中強度が「243」という型番というのは、今回初めて知りました。

ロックタイト243

試しに、ちょこっと垂らしてみたら、こんな青い液でした。同じかどうはは分かりませんが、青いネジロック剤が塗布されてるボルトをよく見かけます。これが塗られてるのかもですね。

ロックタイト243

脱落したVブレーキ固定ボルトのかわりに、新品のボルトを用意して、ロックタイト243を塗布しました。

新品なので白いネジロック剤が付いてるんですけど、モノは試しでテストの意味で塗布しました。重ねて悪いということはないと思うので、良しとしましょう。

説明書によるとちょっとしたコツがあるようです。

  • 使用箇所は脱脂・洗浄が必要です。
  • 受け側と重なる(噛み合う)箇所に塗布します。
  • 固化時間は10分。
  • 完全硬化は24時間。
  • プラなどの金属以外のネジに使ってはダメ。

ロックタイト243を塗ったボルトをしっかり締める

ボルトが脱落して処置したのは、乗り手から見て左のボルトだったんですが、念のため右も調べてみたら、案の定緩んでいました(汗)

ボルトの緩み

ロックタイト243を塗ったボルトを、しっかりと締め込みます。

ボルトを完全固定

左右のボルトとも、ロックタイトを塗って、しっかり締め込みました。これで一安心。

普段使いに活躍

また明日からしっかり働いてね。

ネジロック剤の使用を習慣にしよう

ブレーキ脱落というヤバめの出来事だったにも関わらず、大きな事故が起こる前に気がついて、適切な補修ができて本当に良かったです。

今回学んだのは、決して緩んでもらっては困る重要な箇所には、ロックタイトを始めとした、ネジロック剤で使うことを習慣にしなくちゃいけないな、ということでした。

また一つ大切な教訓を学べて、今回は良かったです。

フロントのフィッティング

まとめ

というわけで今回は、ブレーキのボルトが脱落したのをきっかけに、緩んでもらっては困る箇所に、ネジロック剤を塗って対策する、ということについてレポートしました。

最後にまとめます。

要点まとめ

結論:ボルト締めにはネジロック剤は必須
⇒ボルトが緩んで大きな事故でも起きたらめっちゃ困ります。

ブレーキがおかしい?Vブレーキ固定ボルト脱落!
⇒元から付いていたネジロック剤がバカになってました。

LOCTITE/ロックタイト243
⇒自転車の整備には「中強度の243」が良いらしいです。

ロックタイト243を塗ったボルトをしっかり締める
⇒これで一安心。

ボクはネジロック剤の使用を習慣にします
⇒決して緩んじゃいけない箇所にはロックタイト習慣。

ようするに、

緩んでもらっては困る箇所のボルトには、必ずネジロック剤を使うことにします。だって大きな事故になったりすると、めっちゃ困りますもん。だからネジ・ボルトには「LOCTITE/ロックタイト243」。

ということです。

一大事にならなくてほんと良かったです。良い勉強になりました。ありがとう。