メンテ&カスタム

エスケープR3のタイヤを30Cから25Cに変えてみた!その結果は?【GIANT ESCAPE R3 2021 】

試走

この記事では、ちょっと重く感じるエスケープR3の走りを軽くするために、純正30Cタイヤを25Cに交換して、テスト走行するまでをレポートします。

細いタイヤって速そうだけど、乗りにくくなるんじゃないの?そもそも自分でタイヤ変えたりなんてできるの?なんてお考えの方もおられると思います。タイヤを替えるなんて大ごとだし、どんなタイヤを選んだらいいかも迷っちゃいますよね。

そこで今回は、元の30Cタイヤを細い25Cに替えて、どんな良いことがあって、どんな困ったことがあったかを、詳しくレポートします。

今回の記事を読むだけで、タイヤの太さを替えることによる変化を理解することができますよ。

結論:そんなに激的には変わりません

走りを軽くなるかを確認するために、タイヤを30Cから25Cに変えてみた結果、いろんなシーンで走行性能がちょっとずつアップしました。

そんなにガラッと激的に走りが、変わったりすることはありませんでした。

ただその中でも、25Cの軽快な楽しさ、30Cの安定感のある頼もしさを、再確認することができました。どっちも正解だし、どっちも楽しいです。

試運転

走りを軽くしてみたくて25Cをテスト

エスケープR3がどんな性格の自転車か知るために、先日テストランに行ってきまして、エスケープR3の良いところや、ちょっとなんとかしたいところなんかが、ある程度見えてきました。

そのときの様子はこちら。
エスケープR3をテスト走行して気になるポイントをチェック

その中でボク的に、なんとかしたい度が高かったのが、走りの重さですね。そしてこの走りの重さの主な原因は、装着されている30Cのタイヤだと思っているんです。

試走する前の予想では、軽く漕ぎ出して、さっそうと加速するものと思っていたんですが、なかなかに期待を裏切ってくれました。

走り出せば、それなりにスピードを出るんですが、なんか全体的にもっさりしている。すべてが重いんですね。抵抗感と言ってもいいと思います。

エスケープR3は車重11kgほどなので、軽くはないけど、決して重くはない。ならばと考えられるのは、やはりあの30Cの太いタイヤなんですね。

30Cのタイヤ

でもですね、エスケープR3はロードバイクではありませんし、通勤通学も視野に入れた自転車なので、30Cは良い選択だと思うんですよ。ただ、もうちょっと軽快になって欲しいなあという、けっこう無理難題な願いなわけです。

ということで、いろいろ対策は考えられるんですけど、まず一番に思いつく、「細いタイヤに交換してみる」作戦を決行いたします。

ある程度予測はできていまして、いろいろ得るものもあるだろうけど、きっと失うものもあるはずです。そのバランスをどこに置くかが、判断のしどころです。

700X25Cタイヤとチューブ

今回試してみるのは、最近のロードバイクの主流となっている、「700x25C」というサイズのタイヤです。

この「25C」というのは、タイヤの横幅のことですね。

    • エスケープR3の純正タイヤ:30C(幅30mm)
    • 今回テストするタイヤ:25C(幅25mm)

数字的には5mmの差(17%の差)なんですが、実際比べてみると、感覚的には倍ほど太さが違います。

700X25Cタイヤ

 

今回選んだタイヤです。どちらかというと入門用ですが、まずまずなタイヤですよ。過去にこのタイヤの23C版をロードバイクに付けて、走ってました。けっこう走りやすいタイヤでした。コスパが良い点もいいところ。

チューブ2本セット

【Amazon】2本セット パナレーサー(Panaracer) 日本製レギュラーチューブ [W/O700x23~26C] 仏式バルブ

エスケープR3に元から付いてるチューブは、「28~32C」用なので、25Cタイヤには太くて入りません。なのでこの「23~26C」チューブを買うのです。

いろんなメーカーがありますが、パナレーサーを選んでおけば、まあ間違いが無いというか、まずまず大丈夫ですね。

ちなみにあまり大きな声では言えませんが、チューブはある程度の範囲内で、「小は大を兼ね」ます。なので純正30Cタイヤの予備チューブとしても使えるということです。ただしボクの勝手メソッドなので、自己責任でお願いいたします。

タイヤ交換はかなり簡単

では早速タイヤを交換しましょう。

KENDAチューブ

純正30Cタイヤですが、ホイールから外してみると、ずしりと重いですね。そしてゴム層も厚い。決してディスってるわけではなく、通勤通学にはこれが武器になるのです。

チューブもKENDA製のちゃんとしたのが入っていました。さすがGIANTですね。

装着完了

ぱぱっと交換してこの通り。写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれますが、付けにくいとか硬いとか、そんなクセは一切なく、簡単に取り付けできました。

タイヤロゴ

コンチネンタルのオレンジのロゴが超クールだと思いませんか。これが見たくでこのタイヤを選んだようなものですから。これ本当。

試走

明らかに細い。まるでロードバイクのようです。ロードバイクのようなのが、良いか悪いかは意見の分かれるところではあります。

試走でチェックするポイント

試走

では早速試走に出発します。コースは前回の試走ベンチマークコースを走ります。次のようなことをポイントに試走してきますね。

  • 平坦路の走りの重さ軽さはどうだろう。
  • 坂を登るとどうだろう。
  • 歩道とか段差を乗り越える時の影響。
  • 砂利道とか悪路はどうだろう。

平坦路の走りの重さ軽さはどうだろう

平坦路

※遊歩道での写真ですので、平坦路とはちょっと違います。試走はちゃんと平らなアスファルトで走りました(汗)

平坦路の試走の感触ですが、先に言ってしまうと、

そんなに激的には変わらない。

です。もちろん、漕ぎ出しも、加速も、巡航も、それなりに軽くはなってますよ。その軽さ具合は、30Cタイヤに比べて、7.5割くらいの感じですかね。25%引きみたいな。

「お?ちょっと軽くなってるような?」くらいの感じです。と言っても、「7.5割=25%引き」って本当はスゴイことだと思うんですけどね。

高速側をチェックしますと、30Cのときは速度を上げても、前はミドルギア38T固定、後ろは11Tで、さらに高速側が欲しいと感じることが無かったんです。

でも25Cで速度を上げると、前38T後11Tでは、「ん?ちょっと物足りないかも?」ぐらいの感覚になりました。高速走行性能がアップしたことになりますね。まあエスケープR3でそんな高速で走る必要ありませんけど。

坂を登るとどうだろう

いつものループ橋です。勾配6.5%くらいの坂が500mくらい続きます。しんどいですけど、頂上まで登ると変な達成感があります(笑)

試運転

この坂を登るにあたりまして、30Cのときは、8段変速中の2速(軽い方から二段目)で登ってました。3速でも行けなくはないけど、ちょっとシンドイ。

25Cに変えてみて、3速がちょうどな感じに変わりました。ギア一枚分軽くなったことになります。タイヤ自体の軽さと、接地面の抵抗が減ったことが原因だと思われます。

坂が楽になるって、けっこう大きいメリットだと思うんです。サイクリングで行った先でも助かりますし、普段の通勤通学でも坂道の負担が軽くなるってイイですよね。

坂を登る

歩道などの段差を乗り越えるときの影響は

30Cと25Cの違いがはっきり分かるのは、こんな段差を乗り越えるときでしょう。

段差

純正の30Cだと相当勢いよく段差にタイヤを当てないと、リムが「ガンッ!」て当たることはないです。「リム打ち」ってやつで、パンクの原因の多くを占めます。

25Cだと、リム打ちするまで行かなくても、段差のヘリによって、タイヤが圧縮される感じが伝わってきます。「もうちょっと強く行ってたらリムに当たってたかも~」的な感触です。コワイですね。

こういう段差問題に関しては、30Cの圧勝です。あくまで感覚ですが、容積的に空気の量が倍くらい違いますからね。

関連するのが、空気圧のチェックと空気の補充の問題です。25Cだとおそらく週に一回は空気圧チェック&空気補充しないといけません。けっこう空気って減りますので。

30Cだと数週間放置でも大丈夫なんじゃないでしょうか。もちろん空気は減りますが、元の容量が大きいので、少々減っても無問題です。走りがちょっとずつ重くなってくるだけ。

その点を考えるを、通勤通学メインだと、25Cは相当不利ですね。毎週なんて空気入れてられないでしょう。実際には2分ほどで入れられるんですけどね。

踏切

ちょっと切り口の違う話なんですが、エスケープR3&25Cで、こんな踏切の線路をまたいだところ、けっこう軽快に走り抜けることができました。「カツン」くらいのショックで楽勝です。

過去に全アルミのロードバイクで、同じ踏切を走り抜けたところ、「痛たたたっ!」と唸るほどの衝撃が手の平を襲いました。なのにエスケープR3は楽勝。

思うにエスケープR3のクロモリ製フロントフォークが、良い仕事をしてくれているのでしょう。GIANTのクロスバイクの中で、エスケープR3が好きな理由の一つであったりします。

砂利道とかの悪路はどうだろう

舗装されてない道でも、30Cならそんなに躊躇しないで入っていけますが、25Cはそのへんがちょっと違います。

砂利道

草原とか土の道とかならまだ可なんですが、写真のような砂利道は、25Cでは走る気がしません。走れないことはないんですが、25Cのこのタイヤはゴム層が薄いので、砂利の石の尖った角で、キズがつかないかヒヤヒヤします。というか、きっとキズが付きます。

その点、純正の30Cタイヤはゴム層がそれなりに厚いので、そんなに気を使うこともなく、砂利道などに入って行く気になりますね。まあできれば避けたいとは思いますが。

総合的に考えてみる

というように、エスケープR3のタイヤを、30Cを25Cに替えると、良いこともあれば、困ったこともあるんです。そのあたりから考えてみると、こんな選択肢が出てくるかもです。

  1. エスケープR3がスポーツ自転車として、本来持っているポテンシャルを、しっかりと楽しみたい方は25Cで。
  2. 通勤通学お買い物がメインで、気を使わず実用的にエスケープR3に乗りたい方は30Cで。
  3. スポーツ自転車のポテンシャルも、普段の実用面も両方大切にしたい方は、普段は30Cで、サイクリングの日は25Cで。

ほんとに自転車の使い方や楽しみ方は、人それぞれなので、どれも間違いじゃないし、どれも正解だと思いますよ。

ちなみにボクなら、たぶん1番ですね。それとも3番かな。タイヤ交換って慣れると、前後合わせて10分くらいでできますので。

後は通勤通学で通る道の状況にもよりますね。デコボコ段差だらけの歩道ばかりを、通らないと行けないなら、25Cはシンドイはずです。

逆に普段のルートが快走路であるとか、車道メインで走るとかなら、25Cでも大丈夫そうです。

まとめ

というわけで今回は、ちょっと重く感じるエスケープR3の走りを軽くするために、純正30Cタイヤを25Cに交換して、テスト走行するまでをレポートしました。

最後にまとめます。

要点まとめ

結論:そんなに激的には変わりません
⇒しかし30Cと25Cはやっぱりちょっと違います。

走りを軽くしてみたくて25Cをテスト
⇒良いこともあればデメリットもあるだろうと予想。

700X25Cタイヤとチューブ
⇒コンチネンタルのタイヤと、パナのチューブ。

タイヤ交換はかなり簡単
⇒元の30Cも交換する25Cも良いタイヤなので問題なく交換完了。

試走でチェックするポイント
⇒いつもの試走ベンチマークコースを走ります。

平坦路の走りの軽さはどうだろう
⇒7.5割=25%引きの走りの軽さ。
⇒使うギアが高速寄りになりました。

坂道を登るとどうだろう
⇒ギア一枚分軽くなりました。軽さと抵抗減少が原因でしょう。

歩道などの段差を乗り越えるときの影響は
⇒リム打ちの可能性アップ。空気補充の頻度もアップ。

砂利道とかの悪路はどうだろう
⇒砂利道を25Cで行こうとは思いません。30Cなら行く気に。

総合的に考えてみる
⇒ポテンシャル重視なら25C。
⇒普段使い重視なら30C。
⇒日によって使い分けるのもあり。

ようするに、

タイヤを30Cから25Cに変えてみた結果、そんなにガラッと激的に走りが、変わったりすることはありませんでした。ただその中でも、25Cの軽快な楽しさ、30Cの安定感のある頼もしさを、再確認することができました。

ということです。

こんなことをいろいろ試せるのが、自転車の楽しいところですね。