この記事では、GIOS(ジオス)ミストラルのくたびれたVブレーキをリフレッシュするまでをレポートします。
自転車のブレーキって、なんかいまいち調子悪くても、なんとなく乗れてしまいます。
でも命に関わる大事なパーツなんです。
この記事を読むことで、GIOS(ジオス)ミストラルのオーナーさんだけでなく、Vブレーキのリフレッシュを考えている人にとって、役立つ情報が得られますよ。
Vブレーキの現状確認と分解清掃
今回は、普段乗りお気楽コンセプトのGIOS(ジオス)ミストラルの、ブレーキをメンテナンスにチャレンジします。
自転車の車体を構成するパーツの中で、ブレーキは他のパーツに比べて小さいです。
でもブレーキの調子の良し悪しは事故に直結するので、命に関わると言っていい大変重要な部品です。
ボロのGIOS(ジオス)ミストラルに装着されていたVブレーキもそれなりにくたびれていまして、費用は節約しつつもきちんと機能するようにお手入れをしていきます。
GIOS(ジオス)ミストラルから取り外したVブレーキ。
油よごれや一部がサビが見えますが、このくらいだとお手入れすればまだ使えます。
今回はVブレーキのアームはそのまま残して、ブレーキシューだけ新品交換します。
そのためにまずはアームとブレーキシューを分解します。
シューも使えそうではあるんですが、軸が錆びちゃってますし、ゴムも経年劣化で固くなってそうなので処分します。
Vブレーキのアーム先端の関節部分のサビがけっこうひどいです。
黒いアルミパーツも腐食が進んでいるもよう。
ここにきて、やっぱりVブレーキごと新品に替えちゃおうかという誘惑にかられます。
いやいや普段乗りお気楽コンセプトなどでガマンがまん。
ちなみに新品は前後そろえても三千円しません。悩ましい。買いませんが。
分解したVブレーキのアームは、いつもの通りマジックリンで水洗いします。
キレイにすると作業もしやすいし、見た目もよくなるので一石二鳥です。
アーム先端部のサビを補修(隠すともいう)します。
ちなみに研磨スポンジで表面のサビや腐食は除去済みです。
分解できればラッカースプレーで塗装するんですが、あいにくカシメられているので分解できません。
そこで苦肉の策?として、ペイントマーカーで黒く塗ります。
ペイントマーカーはマジックのような染料ではなく、顔料なので下地を覆うパワーが強いです。まあペンキを塗った感じと言えばいいでしょうか。
プラモデル用のビンに入った塗料を筆塗りするのも良さそうです。
次回チャレンジしてみよう。
写真で奥に写っているのがビフォーで、手前がアフターです。
あまりキレイに塗れていないのが不本意ですが、遠目にはわかりませんし表面の保護という面では合格です。
新しいブレーキシューの取り付け
さて次はブレーキシューをアームに取り付けます。
シューについてシマノ純正を使えば無問題ないのですが、それではなにかつまらないので社外品をチョイスしました。
上の写真はいつもチョイスしているアリゲーター製のブレーキシューです。
前後セットでおおよそ千円というお値打ちプライスであることと、たいへんよく効きましてコントロールもしやすいのでボク的に定番となっています。
以前乗っていたジャイアント・エスケープR3はとてもよいクロスバイクでしたが、残念なことにブレーキがちょっと弱かった。
そこでアリゲーター製シューに交換したところ、激的にブレーキ性能が向上しました。
アリゲーターすばらしい。
今回のGIOS(ジオス)ミストラルにもアリゲーターのシューを選べばよいはずですが、ちょっと考えがあって他のシューを選びました。
アリゲーターが良いのはもうわかっているので、他の引き出しを見つけたかったから。
もちろんアリゲーターより安いことが重要です。
みつけたのがこれ。シャンジーとでも読むのでしょうか?
通販サイトのレビューで高評価だったので買ってみました。高評価といってもそのまま信用はしませんが。
前後セットで777円税込です。安い!(2021年7月現在)
まあまあちゃんとしています。というかエッジが効いてカッコいいです。
メッキもそこそこいい感じ。
このシューに限らずですが、ブレーキシューには取り付ける方向が決まっているので、注意が必要です。
特に問題もなくアームに取り付けることができました。
ブレーキシューって細々とした部品で構成されていますが、それぞれに順番と意味があるので正しく取り付けましょう。
ボクもなれていないころは、シューを落っことしてパーツがバラバラになって途方にくれたことがあります。
バラけていないシューをじっと目を凝らして復元して事なきを得ました。よかった。
ミストラルにVブレーキを取り付け
シューとアームの組付けが終わりましたので、GIOS(ジオス)ミストラルにVブレーキを取り付けましょう。
フォークから突き出た金属部分のことをVブレーキ台座といいます。
Vブレーキを取り付ける前にグリスを塗りましょう。写真はちょっとグリス塗りすぎだと思いますね。わかりやすいかと思いまして(苦笑)
ちょっとはしょります。Vブレーキの取り付けが終わって、ブレーキケーブルの取り回しも完了しました。
Vブレーキを取り付けた素の状態だと、程度の差こそあれ片効き状態であることがほとんどです。
なのでアーム根元の小さいネジをドライバーで回して、アームのスプリングのテンションを調整します。
左右のアームがいい感じで同期して動くようになればOK。
Vブレーキの取り付け完全コンプリートしました。新品同様でキレイ。
ペイントマーカーで塗ったところはややアラが見えますが、スルーしましょう。
キレイかつバランスよく気持ちよく動いてくれます。
この時点ではブレーキシューの効き具合のインプレができていません。
近日中に予定している実走行テストの後でレポートしますね。
まとめ
というわけで今回は、GIOS(ジオス)ミストラルのくたびれたVブレーキをリフレッシュするまでをレポートしました。
最後にまとめます。
Vブレーキの現状確認と分解清掃
⇒アームとシューを分解
⇒アームは残してシューは処分
⇒マジックリンで水洗い
⇒ペイントマーカーで簡易塗装
⇒新品買っても三千円しないが節約
新しいブレーキシュー
⇒アリゲーター製シューは実績あり
⇒前後で777円のノーブランドのシューに挑戦
ミストラルにVブレーキ取り付け
⇒Vブレーキ台座をグリスアップ
⇒テンションボルトでバランス調整
ようするに
ぱっと見、くたびれたVブレーキでも清掃してシューを交換すれば、見違えるほどキレイになって機能も回復します。
ブレーキは安全に直結する大事なパーツなのでしっかり集中して取り組んで。
ということです。
新しいブレーキシューが、どのくらいちゃんと効いてくれるか、近々テストするのが楽しみです。