この記事では、自転車をバツグンに安定的に駐輪できる両足スタンドの、失敗しない取り付け方法を、実際の例をあげて紹介します。
両足スタンドって、これまで考えたこと無いし、自分で取り付けるなんて、なんかむつかしそうで悩む、ってことありますよね。
今回は両足スタンド取り付けで、つまずきそうな点を先につまずいておきますので、遠回りしなくてよいです。
この記事を読むだけで、両足スタンドを自分で失敗せずに取り付けることができます。
4分くらいで読めますので、ぜひ参考になさってくださいね。
片足ではなく両足スタンドを選ぶ理由
我が家の普段使い用の自転車は、スポーティな自転車も例外なく、両足で自立するスタンドを取り付けてあります。
以前は片足のサイドスタンドを、付けていたこともあるんですよ。扱いが簡単ですし、お値段も安いですしね。
でも、あるときのこと、家族のひとりが、自転車の前カゴに荷物を入れたまま、サイドスタンドを立てて駐輪したところ、「ばったーん!」と自転車が倒れてしまったのです。それも一回だけでなく何度も。
誰しもがこんな経験をしたことがあると思うんですが、我が家は自転車愛が強い傾向がありまして(たぶんボクの影響です)、自転車が「ばったーん!」と倒れて、傷つくのがもうイヤなんですね。
というようないきさつがありまして、安定して自転車をとめることができる、両足スタンドが我が家では普及しているということなのです。
ただ、両足スタンドも、良いことばかりでは無いのです。それはお値段が高いことと、重いことですね。
この片足サイドスタンドは、今回紹介する両足スタンドと、たぶん同じメーカーっぽいのですが、お値段は千円ちょいくらい。それに足して両足スタンドは倍の二千円ちょい。
そして重さですが、片足スタンドは300gほどですが、両足スタンドはやはり倍の600g以上です。
ボクはゆったり系自転車ファンなので、そこまで重量に関してシビアではないですが、それでも軽いに越したことはないですので、600gの部品って相当重いなあって思います。
というようなこともあって、元から両足スタンドが付いている、スポーティな自転車って少ないんですよね。高いし重いし(苦笑)
でも、それでも付けたくなるほど、利便性が高いというのがボクの意見です。付けた甲斐があったなあと思うことが、ほんとに多いんですよ。
そんな両足スタンドですが、取り付け方には少々コツがいります。今回は失敗しそうなところにフォーカスしながら(実際失敗しました笑)、完成まで実例とともにご紹介します。
今回取り付ける両足スタンドの紹介
色がシルバーであることや、スダンドの仕組みなどを、いろいろ検討した結果、この両足スタンドを選びました。
構成する部品を見てみます。自転車側の取り付け金具が二種類。そして取り付けボルトも二種類。なんで二種類あるんだろうって思いましたが、作業に入ってすぐに理解しました。
ちょっと気になったのは、ちょっとチャチなほうの金具と、ボルト二種類、スプリングワッシャーたちが、メッキされたスチールであることです。
サビがとってもイヤなボクとしては、こういうパーツは、サビないステンレスにしてほしいんですよね。このあたりはなんとかしたいところです。
付属の取り付けボルトでは取り付けできない
まずは、どんな感じで取り付けていけばいいのか、仮に付けてみることにします。
スタンド本体側の固定面に、いぼいぼがたくさん付いています。これで自転車のフレームにがっちり食い込ませて、しっかり固定させようという作戦でしょう。
ただ、このまま取り付けていくと、確実にフレームにガリキズが付きます。ボクはこのへんがとっても気になるので、対策をあれこれ思案します。
この段階では、様子を見るためだけの仮付けなんですが、それでもキズが付くのは避けたいので、建築用の養生テープでフレームを一時的に保護します。
養生テープというのは、仮付け専用のテープでして、はがしたい時には簡単にはがせて、ノリもあとに残りません。100円ショップでも買うことができます。
さっそく取り付けてみましょう。まずは豪華なほうの金具と短いボルトと組み合わせて・・・まったくボルトが届きません(汗)
気を取り直して、チャチなほうの金具と長いボルトを使って・・・ちょっとだけ届きますが、浅くて不安定です(汗)
どうなってるのー?!と思いつつ、改めて金具とボルトを眺めてみました。
短い方のボルトはお話にならないでしょう(笑)これで取り付けることができる自転車ってあるのでしょうか?(あとになって気付きました。フレーム側にあらかじめ受けがある自転車用ですね)
チャチで薄い金具と長いボルトの組み合わせは、ギリ使える感じです。ただそうすると豪華?な方の金具が無駄になります。せっかくセットで付いてきているのに。
そして繰り返しになりますが、ステンレスでないのが気になります。いかにも水が溜まってサビそうな場所ですし。
これは思案のしどころです。
ルイガノTR2のフレーム(この場所はチェーンステーといいます)や、スタンド本体、取り付け金具それぞれの寸法を計測してみました。すると、
チェーンステーの上下高さ 26mm
スタンド本体のねじ穴の深さ 26mm
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ボルトの必要な長さ 62mm
.
という計測結果となりました。そしてボルトは、ねじ穴に100%入る必要はないので、ちょっと割り引いて、55mmくらいあればいいなという結論にいたりました。
そしてどうせなら、スチールじゃなくて、ステンレスのボルトにしようよということに。
ホームセンターで適切なボルトを購入
というわけで、さっそくホームセンターにボルトを買いに行ってきました。しかしここで痛恨のミスをしてしまうのです。
スタンド本体を持っていけばよいものを、ボルトを持って行きまして、同じ規格で長さが55mのボルトを買えばよかろうと。
結果ですが惨敗です。きっと合うと思って買ってきたボルトが、スタンド本体にまったく入ってくれません。そう、ねじの規格が違うのです。
結論から言うと、
- 必要なボルト=インチ規格でW3/8というサイズ
- 間違ったボルト=ミリ規格でM10というサイズ
そう言えば、これまでも同じ失敗をしたことを思い出しました。W3/8とM10って、0.5mmしか違わなくて、ねじのピッチ(間隔)も似てるんです・・・
そして同じ日に二回目のホームセンターへ(汗)
今後はさすがに懲りまして、ボルト持参ではなく、スタンド本体を持って行きました。少々重いんですが、そんなことを言ってる場合ではありません。
しっかり現物合わせして、スタンドのねじ穴にボルトがちゃんと入ることを確認しました。さいわいにも希望通りの長さ55mmのW3/8インチボルトを買うことができました。
よかった。また貴重な経験値を積むことができました。
両足スタンド取り付け本番
トラブルを華麗に乗り越えたところで、さっそく取り付け本番にのぞみます。
まずやるべきことは、フレームをキズから守るための対策です。これはさきほどの養生テープでは耐久性が不足しますので、別の方法をとります。
厚めのビニールテープとかゴムシートとかも考えたんですが、逆に「ぐにゅっ」と動きそうな気がして、今回は採用しませんでした。
そして今回選んだ方法は、ペットボトルを切り出して、ちっちゃい板にして、それを両面テープで、フレーム側金具とスタンド固定面に貼り付けることです。
これはこれで滑るような気もしますが、耐久性という面ではかなりのものだと思います。実際に使ってみて、もし滑るようなら、また別の方法を考えればいいかなと。
見事!取り付けに成功しました。ほぼパーフェクトな仕上がりです。キズ予防のペットボトル素材も滑ることなく、しっかり踏ん張ってくれているようです。まあこの点は今後も注意して見ていきますね。
両足だけあって、安定感バツグンですね。それにしても畳んだ状態から開いて立つまでの、フォーメーションの変化がすばらしいですよ。
両足スタンドって、こうやってしっかり直立するじゃないですか。結果として自転車が倒れにくいというのもあるんですが、直立しているがゆえに、駐輪スペースが小さいというのも、良いところですね。
大事なポイントをひとつ。両足スタンドって、後輪が浮いていることが大事なんです。後輪が浮いていることで、前輪とスタンドの両足の三点で立つことで、ベストな安定を得ることができるんですね。
そのためには後輪を浮かせないといけません。ルイガノTR2は26インチなんですが、スタンド側の一番低いポジションでは、後輪が着くか着かないかくらいでした。
なのでスタンドの足のそれぞれの先端の、調整穴と調整ボルトを使って、ベストに高さに調整する必要があります。今回は一つだけ上げてみました。
いろいろありましたが、なんとか両足スタンドをしっかりと取り付けることができました。
ルイガノTR2リフレッシュ企画も今回でほぼ終了です。
まとめ
というわけで今回は、自転車をバツグンに安定的に駐輪できる両足スタンドの、失敗しない取り付け方法を、実際の例をあげて紹介しました。
最後にまとめます。
片足ではなく両足スタンドを選ぶ理由
⇒片足に比べて圧倒的に安定している。
⇒高いし重いが替えることできない便利さ。
付属の取り付けボルトで取り付けできないことも
⇒自転車には個性があって汎用品では対応できないことも。
ホームセンターで適切なボルトを購入
⇒追加出費になるが、こんなこともある。
⇒ボルトの適合性に注意して。
両足スタンド取り付け本番
⇒キズを付けないように養生をしましょう。
ようするに、
自転車に両足スタンドを取り付けると、しっかり駐輪できて安心です。取り付けには多少の工夫が必要ですが、それも楽しみと思って乗り越えましょう。
ということです。
自転車をより使いやすくするために、自分であれこれ手を入れるってステキ。ますます自転車と仲良くなれます。