この記事では、スポーティな自転車用にドロヨケを選ぶときに、失敗しないための3つの重要ポイントについてご紹介します。
自転車にドロヨケを付けるって言っても、いろんな種類があるみたいだし、サイズとか取り付ける方法とか全然わからなくて、悩んじゃいますよね。失敗したくないですしね。
そんなアナタのお伝えしたいのが、今回のドロヨケ選びの3つの重要ポイントです。
このポイントを知っているだけで、失敗することなく自転車にドロヨケを付ける準備ができるので、遠回りをしなくてすみます。
普段使い自転車にドロヨケは必須
結論から書きますと、普段使いの自転車には「ドロヨケ」は絶対付けたほうが良いです。
ドロヨケを付けたほうが良い理由は、
- 晴れの天気予報でもハズレることもある。
- 雨が降っても通勤や通学で自転車に乗らないといけない。
- 濡れた路面でドロヨケのない自転車で走るとお尻と背中がびしょ濡れ。
- そんなことしてるとお洋服は台無しだし、風邪をひくかもしれないよ。
- 通勤通学の帰り道ならまだしも、行く途中だったらそうとうヤバイでしょう。
なので、普段使い、それも通勤通学で自転車に乗るなら、悪いことは言いませんので、ぜひともドロヨケを付けてほしいです。
スポーティな自転車には、新車の状態だとドロヨケが付いていないことがほとんどです。
それは、
- 無駄なものを取り払うため(ドロヨケは無駄じゃないですけど)
- 軽量化のため
- 単にカッコよく見えるため
ということじゃないでしょうか。あくまでボクの推測ですが。でもドロヨケなんて、例えばプラスチック製のものなら、前後合わせて500g前後じゃないでしょうか。
そのくらいの軽量化のために、大きなデメリットを背負うことになるので、あんまり良い選択ではないと思います。なので我が家にある普段使い用の自転車には、スポーティな自転車であろうと関係なくドロヨケ付けています。
ロードバイクとMTBは普段使い用ではないので除外しますね。
今回のドロヨケ購入の体験から学ぶ
今現在ですが、中古で我が家にやってきた、ゆるめのクロスバイク「ルイガノTR2」のリフレッシュ計画を進めているんです。これまでの経過は下の記事でご覧くださいね。
【ルイガノTRリフレッシュ計画一覧(予定)】
そのリフレッシュ計画の中の一つがドロヨケの追加です。もともと純正でドロヨケが付いてるはずのルイガノTR2なんですが、なぜか取り外された状態で我が家に来たというわけです。
そして、市販のドロヨケ探しから、自転車への取付けにいたるまで、いろんな発見や気付きがあったんですね。
その中で、ドロヨケについてあれこれ考えているアナタのために、役に立ちそうなコトをまとめてみることにしました。
【サイクルベースあさひ】あさひフルフェンダー 26インチ ポリカーボネイト製 前後セット
いろいろ調べて、最終的に選んだのがこのドロヨケです。結論から言うと、良いところもたくさんあるんですけど、いろいろ問題も出てきました。ポジティブに考えると、とても勉強になってよかったです(笑)
ドロヨケの材質について考える
自転車のドロヨケの材質についてですが、こんなことが大事だと思います。
- サビない。
- そこそこ軽い。
- 割れない・壊れない。
他にもあるでしょうが、まずは最優先で大事なのはこのあたりです。そして、それらを満たすものについて、材質という面から考えてみますね。
ステンレス製のドロヨケ
ラレーのミニベロに純正で元から付いている、ステンレスのドロヨケです。高級感があって、とってもカッコイイです。そしてちょっと重いかも。
でも汎用(その車種専用じゃない)のドロヨケでステンレス製ってなかなかないですし、あっても五千円から一万円近くだったりでお高いんですよね。
アルミ製のドロヨケ
自転車のほうが相当くたびれてますが、アルミのドロヨケのほうはまだまだ現役です。
この自転車には純正ではドロヨケは付いてませんので、汎用品を見つけて取り付けました。
アルミのドロヨケもステンレスと同じで、汎用品があまり売ってませんし、あってもお高いことが多いです。この製品で六千円近くしたような。なのでなかなか候補にあがりにくんですね。
スチール(鉄)製のドロヨケ
スチール製のドロヨケって、スポーティな自転車用ではあまり見かけないです。ただ通販サイトで検索すると、こういうドロヨケが表示されます。そして千円ちょいくらいでお安いですよ。
ただ注意が必要なのが、ボクが調べた経験上、ママチャリ用であることが多いです。特に20インチと26インチの場合は注意が必要です。これについては後ほど解説します。
あと、取り付けステーと金具が別売のことが多いかも。本体とステーなどを合わせると二千円くらいになりそう。そしてスチール製はそれなりに重そうです。
というわけで選択肢には入りづらいです。もちろんママチャリ用に選ぶのはぜんぜん大丈夫です。
プラスチック製のドロヨケ
ボクの愛車、20インチ折りたたみ自転車に付けてるプラスチック製のドロヨケです。普段使いそのままの、ドロドロですみません(汗)
これは非常に良いです。もうまるまる五年使ってますが、まだまだぜんぜん使えます。
- サビない。
- 軽い。
- 割れない。
- ヘコまない。曲がらない。
と、良いことづくめ。ただ高級感は無いですねえ。なのに意外と高かった記憶があります。五千円くらいだったような。
あといろんなプラスチック製ドロヨケを見たかぎりでは、カラーはブラックばっかりだっと思います。シルバーとか無かったです。
ポリカーボネイト製のドロヨケ
ポリカーボネイト製はプラスチック製の変化球のような感じでしょうか?今回ルイガノTR2用に選んだのは、このポリカーボネイト製のドロヨケです。
【サイクルベースあさひ】あさひフルフェンダー 26インチ ポリカーボネイト製 前後セット
今回取り付けて感じたことは、
- 光沢感がハンパない。
- プラスチックの仲間なのにめっちゃ高級感あります。
- とっても軽い。
- もちろんサビない。
- プラでも硬い(粘らない)感じがあるので「パキッ」と割れないかちょっと心配。
- 元々透明な素材にブラックで着色してあるもよう。
お値段は3,500円くらいだったので比較的安価です。これから注目していきたいのは耐久性ですね。
あるメーカーのポリカーボネイト製は耐久性に注意
ただ、ポリカーボネイト製のドロヨケを選ぶときに、注意したい点があります。だいたいのモデルに、シリーズで「ブラック」と「シルバー」が、ラインナップされてる傾向があります。
とあるブランドの、ポリカーボネイトのシルバーのドロヨケを3年使った結果です。
スゴイ光沢感でめっちゃカッコ良かったんですが、耐久性に問題があると経験的に思っています。透明の素材にシルバーのフィルムを蒸着?させてあるような。
新品の時にはめっちゃ良いんですが、使い込んでいくうちに、シルバーのフィルムが朽ちていくみたい。ドロヨケの機能には関係ないけど、これはちょっとねえ。
ただ今回気づいたのは、このシルバーのドロヨケはシルバーを朽ちているのはさておき、そうとうブツケたり、こすったりしてるようですが、ぜんぜん割れてません。ということは「割れ」という面では耐久性があるようです。
サイズ選び(特に26インチ)
ドロヨケ選びで最初に注目すべきは、ドロヨケを付ける予定の自転車の車輪のサイズです。これを押さえておかないと製品選びもできませんよね。
主だった車輪のサイズをあげますと(レアで特殊なやつはのぞく)
- 20インチ
- 26インチ
- 27インチ
- 700C
くらいでしょうか。ドロヨケ選びに限っては、27インチと700Cはさほど迷いは無いですね。紛らわしい要素がないです(たぶん)。
ややこしいのが、20インチと26インチ。特に26インチはヤバイです(汗)
WOとHEの互換性の無い二つの規格
今回ドロヨケを付けるルイガノTR2は26インチなんです。だから泥よけは26インチ用を買えばいいんですけど、恐ろしいことにココに落とし穴があります。ボクも落ちるところでした。危なかった・・・
ネット通販で「泥よけ 26インチ」で商品検索すると、いっぱい出てきます。そして商品情報として「26インチ用」って書いてありますが、それ以上の情報は書いてありません。
でもね、26インチっていっても規格は一つじゃないんですよ。
- WO規格=ママチャリとか(表示例:26×1-3/8など)
- HE規格=MTBとか(表示例:26×1.5など)
誤解とお叱りを恐れず言うとこういうことです。
ほんとはもうちょっと解説するべきこともあるんですが、ややこしいのでこのへんで(笑)
この二つってね、ぜんぜん互換性がないんです。ルイガノTR2はHEの26インチなんですけど、WOの26インチ用の泥よけを買っても、ちゃんと付けることはできません。きっと。
でもね、ネット通販ではほとんどそのへんの説明がないんです。というか、ボクが思うにネット通販で売られている26インチの泥よけは、けっこうな割合でWO26インチ用ではなかろうかと疑っておるのです。
まあ問い合わせれば教えてくれることもあるんだろうけど、なんだかねえ。
WOとHEの差を実際に測ってみた
ちょっと頭に浮かんだのは、こんなことです。
- いくら互換性が無いって言っても、ちょっとの差じゃない?
- タイヤとかはちょっとの差でもダメだろうね。
- ドロヨケなんてちょっとくらいなんとかなるんじゃない?
なので、勉強がてら、寸法の差を実際に測ってみました。といっても巻メジャーを当ててみての、ざっくりの計測なのであしからず。
計測したのは、車軸からリムの外側のへりまでの寸法です。タイヤは太さによってぜんぜん寸法が変わってくるのでリムのへりにしました。
結果はこちら。
ざっくり計測なので多少は誤差はあるでしょうけど、これを見るかぎり2センチも差があります。これから考えられるのは、
ということです。ね、相当ヤバイでしょう。なので注意すべきことをおさらいします。
- 自分の自転車の車輪のサイズを確認する。
- 20インチあるいは26インチの場合は、WOなのかHEなのか確認する。
- ドロヨケ製品を選ぶ際に、それがWO用なのかHE用なのか見定める。
- 間違って購入しちゃった場合は返品を検討する(悲)
この事実をドロヨケを購入する前に知ったアナタは幸運です(笑)
取り付け方法の違い
自転車の車輪(ホイール)サイズの確認という、最大の関門を越えまして、次に注意するポイント、それはドロヨケを自転車に取り付ける方法についてです。
ドロヨケを自転車に取り付ける方法は、大きくわけてふたつあります。
- ハブ軸に取り付ける。
- ダボ穴に取り付ける。
ではそれぞれについてカンタンに説明しますね。
ハブ軸に取り付ける方法
これがハブ軸にドロヨケのステーを固定している状態です。ちなみに「ハブ軸」とは車輪のど真ん中にある回転軸のこと。
この方式はおもにママチャリが採用している方法です。ママチャリは車輪をフロントフォークに固定するために、ハブ軸にナットで共締めします。
その共締めする際に、ドロヨケのステーも一緒に共締めしちゃうんですね。ただ、スポーティな自転車の場合、ハブ軸にナットではなく、クイックリリースというナットを使わない方法を採用しているものが多いので、この方法は使えません。
ダボ穴に取り付ける方法
ダボ穴という、ドロヨケやキャリアなどを取り付けることを想定して、最初からフレームあるいはフロントフォークに用意されている穴を利用する方法です。
逆にいうと、ダボ穴が無い自転車には使うことができない方法です。自転車がスポーティな方向に振られていくほど、ダボ穴無い率が高まります。
といいながら、ダボ穴がなくても対応できるようにする裏技的なものはありますので、それは後ほど。
この方式だと、ハブ軸の固定方法とは関係がなくなるので、主にスポーティな自転車に採用されていますね。
ハブ軸方式か、ダボ穴方式かで迷うときは、ママチャリで無い限り、ダボ穴方式を選ぶと間違いないです。まあダボ穴方式もいろいろ悩ましい問題があるんですが(汗)
ママチャリじゃないけどダボ穴が無い場合
あるんです、こういうことが。こういう場合の対処方法を、二つ心当たりがありますので紹介しますね。
フレームにステーをしばりつける方法
このドロヨケはステーを、前はフロントフォーク、後ろはフレームに、付属部品のゴムバンド的なものでしばりつける方式です。柔軟な対応をとれるので、これはこれで良いなあと思います。ただちょっとスマートとは言えないかな。
クイックリリースにアダプターを取り付ける方法
イラストの通り、ハブにクイックリリースのシャフトを通す際に、このアダプターをシャフトに通して締めることで、ダボ穴的なものを追加する方法ですね。
問題があるとしたら、クイックリリースを抜く必要がある場面では、このアダプターとドロヨケのステーがバラけちゃうということでしょうか。仕方ないですけど。
以上が、自転車にドロヨケを取り付ける前に、注意しつつ準備するべきことをまとめました。
まとめ
というわけで今回は、スポーティな自転車用にドロヨケを選ぶときに、失敗しないための3つの重要ポイントについてご紹介しました。
最後にまとめます。
普段使いの自転車にドロヨケは必須
⇒雨の日だって乗らなきゃなのが普段使い自転車。
⇒ドロヨケ外して軽量化なんてたかが知れてますよ。
ドロヨケの材質について考える
⇒ステンレス
⇒アルミ
⇒スチール
⇒プラスチック
⇒ポリカーボネイト
サイズ選びに注意して(特に26インチ)
⇒おもにママチャリのWO規格。
⇒おもにスポーティな自転車のHE規格。
取り付け方法の違い
⇒ハブ軸の取り付ける方法(主にママチャリ)
⇒ダボ穴に取り付ける方法
⇒ダボ穴が無い自転車の対処方法
ようするに、
自転車のドロヨケは、車輪のサイズと取り付け方法に十分注意してね。そうすることで、失敗せずにしっかりドロヨケを取り付けることができますよ。
ということです。
あなたの自転車にぴったりのドロヨケを付けてあげるだけで、普段使いの使い勝手がもっと良くなりますよ。