この記事では、エスケープR3でフロントギアをミドル固定にして、大阪の「ベタ不踏み坂」なみはや大橋への、チャレンジのレポートを紹介します。
フロントが三段変速で、前後合わせて24段変速ってなんかスゴイ!って思いますよね。少ないよりは多い方がイイような感じがしますもの。
でも同時に、本当にそんなに変速って必要なの?って思うことはありませんか。なんかゴテゴテしてて、なんだかなあ、みたいな。
なので今回は、エスケープR3が装備している、フロント三段変速が本当に必要なのかどうかを検証してみました。
このレポートを見るだけで、エスケープR3にとって、本当に必要な機能を知ることができますよ。
結論:フロントミドル38Tだけで十分
大阪のベタ踏み坂「なみはや大橋」をフロントミドル38T固定で、特に困ることもなく登りきることができました。
ココが登れれば、よほどの激坂でもない限り、ミドル38Tで困ることはありません。
これで、インナー28Tも、アウター48Tもいらない、ミドル38Tだけで十分、ということが分かりました。
フロントミドル固定でどこまで登れるか?
エスケープR3がどんな性格の自転車なのかを知るために、いろんなシチュエーションでのテスト走行を先日行ったんです。
その中でエスケープR3の坂を登る能力を知るために、キツめの坂を登らないといけないループ橋を二つ登りました。
その際にちょっと考えがありまして、フロントは三段変速のうち、真ん中のミドルギア38Tに固定して登ったんですね。
結果、何の問題もなくスイスイ登れました。同時に行った平地テストでも、ミドル38Tで35km/hまで引っ張っても、「もっとギアをくれ~」とはなりませんでした。重いギヤより、もっと足を速く回しなよ、みたいな。
こうして、フロントはミドルの38Tだけで十分、インナー28Tも、アウター48Tもいらないねという結論に達しました。
ただ、その結論をさらに強化するために、行ってみたいところがあったんです。そこにチャレンジしてクリアできれば、もうこれは誰もが認める真実?だと言えると思いまして。
真ん中のミドルギア、歯数38Tに固定して走りました。
フロント変速用の左シフターのインジケーターが、真ん中の「2」を指してますね。
大阪の「ベタ踏み坂」なみはや大橋に挑戦
ミドルギア38T万能論を検証するため、ファイナルステージに選んだのが、この「なみはや大橋」なのです。
大阪の大正区と港区を結ぶ、どえらい規模の橋でして、大阪人でも知ってる人は知っている、知らない人はぜんぜん知らないという、隠れた名所なのです。
スペックはこんな感じ。
- 全長1740m。
- 中央部の高さは45m。
- 勾配は6.9%
- 島根にある本家ベタ踏み坂「江島大橋」は勾配6.1%。
- よって本家より勾配がキツイ。
経験的に分かるんですが、この橋をまあまあのペースで登れたら、サイクリング先でどんな坂に出会っても、困ることはありません。
逆にこれ以上の坂に出会って、「これは無理だなぁ」と思ったら、自転車から降りて押せばイイんです。
ロードバイクでヒルクライムの練習をされてる、本気アスリートの皆さんの、マネをする必要なんて全然ありません。ボクたちはエンジョイ系サイクリストですからね。
東側(大正区側)から登ります
では早速チャレンジ開始です。フロントギアはミドル38T固定です。
まずアプローチは、歩行者&自転車用のスロープを登ります。本線よりずっと傾斜はキツイので、勾配は10%以上あるんじゃないでしょうか。
リア最大ギア32Tで、苦もなく登れました。意外に楽に登れて拍子抜けしてしまいました。
では勾配6.9%の本線を登るとします。
無理せずマイペースで登ること5分くらいでしょうか。難なく頂上に到着です。ギアはリア最大の32Tのまま。
では下ります。あくまで歩道ですので、いつでも止まれるスピードで走ります。
西側(港区側)から登ります
無事下ることができましたので、折り返してまた登るとします。
ベタ踏み坂の入り口ですが、ここはクルマだけです。
自転車はこのスロープを登ります。なかなかの勾配と距離です。ママチャリだと、すでにココで心が折れると思います。そもそも自転車を漕いで登ろうとは思わないですね。
問題なく登れました。
そして再び頂上に到着。
下界の景色が、なかなかの非日常感を感じさせてくれます。
でっかいクレーン船ですね。こういうのはメカニカルで好きだなあ。
というわけで、予定通りというか、波乱もなく、フロントミドル38Tチャレンジが、無事終了しました。
すでに先日のテスト走行で、45m級のループ橋を二つ制覇しているので、予想通りではあったんですが、それでも「ベタ踏み坂」なみはや大橋で検証できたのは、自信につながって良かったです。
インナーもアウターもいらない。ミドル38Tだけで十分。
おまけでループ橋を追加で走ってきました
なみはや大橋からの帰り道、もうちょっと走りたくなりまして、いつものループ橋を通ってみました。
もやってて見にくいですけど、写真右上に薄っすらと「なみはや大橋」が見えてます。
以上にて検証テストが無事コンプリートしました。
まとめ
というわけで今回は、エスケープR3でフロントギアをミドル固定にして、大阪の「ベタ不踏み坂」なみはや大橋への、チャレンジのレポートを紹介しました。
最後にまとめます。
結論:フロントミドル38Tだけで十分
⇒よほどの激坂でない限りミドル38Tあれば困りません。
フロントミドルでどこまで登れるか?
⇒ループ橋二つを制覇済みなので念押しでチャレンジ。
大阪の「ベタ踏み坂」なみはや大橋に挑戦
⇒ここが登れたらサイクリング先で困ることはありません。
東側(大正区側)から登ります
⇒問題なくクリア。
西側(港区側)から登ります
⇒同じく問題なくクリア。
おまけでループ橋を追加で走ってきました
⇒余力があったので。
ようするに、
エスケープR3にはフロントに、インナー28T、ミドル38T、アウター48Tがありますが、ミドル38Tだけでほとんどのシーンをカバーできます。
インナーもアウターもいりません。ミドル38Tだけで十分ですよ。
ということです。
豪華に見える装備があっても、実際にはいらないモノってあるんですね。