この記事では、ハンドルバーの高さを変えるために、ステムを上下をひっくり返す方法や、コラムスペーサーの組み合わせを変える方法をご紹介します。
たしかに言われてみればハンドルの高さって気になるけど、高さを変える方法なんて知らないし、そもそも高さを変えることができること自体知らないよー、という方も多いと思います。ボクも以前はそうでした。
そこで今回は、サクッと自分でハンドルバーの高さを変える方法をお伝えします。
この方法を知ってるだけで、自転車に今よりずっとラクに楽しく乗れる可能性がありますよ。
結論:ハンドルバーの高さを変えるのは簡単
ラクに楽しく自転車に乗るために、自転車を自分に合うように調整することは、とっても大切です。
ハンドルバーの高さは、自転車に乗る姿勢の直接関係しますので、自分に合う高さに調整しましょう。
そのために、ステムの上下をひっくり返す方法と、コラムスペーサーの組み合わせを変える方法が、とっても簡単なのでオススメですよ。
ハンドルバーの高さを変える方法は二通り
エスケープR3がどんな性格の自転車か知るために、いろんな状況下で走って確かめる、テスト走行を行いました。
そのときの様子はこちら。
エスケープR3をテスト走行して気になるポイントをチェック
このテスト走行の中で、気になったことの一つが、「ハンドルの位置が高すぎる」ということでした。
先に書かせていただきますと、「ハンドル位置が高い」ことは、問題でも何でもなくて、あくまで個人の好みの問題と言えます。
他の自転車と同じようにエスケープR3には、ハンドル位置を調整する仕組みがありますので、それを調整すればいいだけですね。
まずエスケープR3ハンドルの高さを決めている、車体の構造を見てみますね。
ボクの場合、ハンドルバーとサドルが、だいたい同じくらいの高さのほうが、乗りやすくてラクなんです。ある程度前傾姿勢でないと、お尻が痛くなるというのもあります。
ハンドルの高さを調整できる部分です。ハンドルバーに伸びていく「ステム」と、そのステムの下に「コラムスペーサー」がありますね。
ステムに注目しますと、フロントフォークから上に延びている軸に対して、写真では上向きに角度がついていますね。
このステムを上下でひっくり返すと、角度が逆向きになりますので、その分ハンドルバーの高さが下がります。
コラムスペーサーに注目しますと、写真では、それぞれ高さの異なる4枚のリングで構成されているのが分かりますね。
それぞれのリングの組み合わせを変えることで、ハンドルバーの高さを微調整することができます。
整理しますと、ハンドルの高さを変える方法は、次の二つがあります。
- ステムの上下をひっくり返す。
- コラムスペーサーの組み合わせを変える。
ではそれぞれを具体的に試してみますね。
まずステムを取り外す
共通して最初にすることは、ステムを一旦取り外すことです。
コラムの最上部の黒いゴムキャップを外すと、ボルトの頭が見えますので、これを六角レンチで緩めていきます。するとフタ部分(トップキャップ)が外れます。
トップキャップが外れましたら、ステムを固定しているボルトを緩めます。左右で計二本あります。
ステムを取り外すことができました。ボクも最初に見た時は、「こんな構造になってるんだなあ」ととても興味深かったです。
コラムスペーサーの組合わせを変えてみる
では先に、コラムスペーサーの組み合わせを変えることで、ハンドルバーの高さを変える方法を試してみます。
スペーサー二枚を上に移動させてみました。これでおおよそ2cmくらいハンドル位置が下がったはずです。
ちょっと極端ですが、一番下まで下げてみました。4cmくらい下がってますね。ただコラムが突き出ちゃってまして、あまりカッコよくはないです。
本気ロードバイクの方々は、こうやって飛び出ちゃう部分を、カットすることもあります。
でもボクたちエンジョイ派は、決してカットしたりしてはいけません。
カットしちゃうと、元に戻すことができなくなりますし、将来的に人様に譲ったりする時に困ります。
ステムの上下をひっくり返す
次はステムの上下をひっくり返して、ハンドルの高さを変える方法をやってみます。今回はこの方法を取ることに決めています。
ステムの上下をひっくり返すので、先にハンドルバーを取り外します。
さくっとステムの上下をひっくり返しました。ひっくり返す前の下の写真と見比べてくださいね。
ずいぶんと高さが違うでしょう。おおよそ5cmは低くなったはずです。
ステムの上下をひっくり返すことで、大きく高さを変えて、さらにコラムスペーサーの組み合わせを変えることで、高さの微調整をするといいですね。
ボルトを締める順番と締める強さに気をつけて
高さの調整が決まったら、ステムをしっかり固定します。これは安全に直結することなので、集中して確実に取り組んでくださいね。
気をつけることはこれ。
- ボルトを締める順番を守ってくださいね。
- しっかり締まったか確認してくださいね。
ボルトを締める順番があるんです。最初に締めるのはトップキャップのボルトです。このボルトを締めることで、フロントフォーク軸とステムとコラムスペーサーを、「カチッ」と密着させます。
それぞれの密着が弱いと、自転車を運転していて「ガタ」が出ます。逆にボルトを極端に締め付け過ぎると、ハンドルの左右の動きが渋くなります。ボクは、ハンドルの動きが渋くならないギリギリまで締めてます。あまり強く締め付けないでね。
各パーツがしっかり密着しましたら、次にステム固定ボルトを締めます。左右で計二本ありますので、確実に締めてくださいね。
自分に合ったハンドルバーの高さだと乗りやすい
ハンドルバーとサドルが、ほぼ同じ高さになりました。さっそく試乗してみましたが、とっても乗りやすいです。「これこれ!」この高さが良いんです。
今回はボクの好みのハンドルバーの高さに調整しましたが、どんな高さが良いかは、ほんとうに人それぞれ。なのでいろいろ調整しつつ、自分に合うハンドルバーの高さを試してみてくださいね。
まとめ
というわけで今回は、ハンドルバーの高さを変えるために、ステムを上下をひっくり返す方法や、コラムスペーサーの組み合わせを変える方法をご紹介しました。
最後にまとめます。
結論:ハンドルバーの高さを変えるのは簡単
⇒自転車に乗る姿勢に直結します。
ハンドルバーの高さを変える方法は二通り
⇒ステムの上下をひっくり返す方法。
⇒コラムスペーサーの組合わせを変える方法。
まずステムを取り外す
⇒構造を理解できます。
コラムスペーサーの組合わせを変えてみる
⇒それぞれ高さの異なるリングで微調整できます。
ステムの上下をひっくり返す
⇒大きく高さを変えることができます。
ボルトを締める順番と締める強さに気をつけて
⇒安全に直結するので十分確認してください。
ようするに、
ハンドルバーの高さは、自転車に乗る姿勢に直接関係します。そしてステムを引っくり返す方法と、コラムスペーサーの組合わせを変える方法が、とっても簡単でオススメ。
ということです。
エスケープR3がどんどん自分に合ってきて、自分のカラダの延長みたいな気がしてきました。