今回は、我が家の予備役自転車、見た目ボロボロのブリヂストン・マークローザくんを復活させる計画の、ビフォー・アフターをご紹介します。
自転車をキレイにしたいけど、あまりやったことがないし、どこに注目して、何を具体的にやればいいのか、悩んじゃいますよね。
今回の記事を読んでいただくだけで、何ができるのか、そしてどうなるのかを知ることができます。
写真たっぷりで文章少なめですので、3分くらいで読めますし、きっとこれからの自転車お手入れの役に立つと思いますので、ぜひ読んでみてください。
マークローザくん再起動計画が発動
先日、我が家で長らく予備役(誰も乗ってない)だった、ブリヂストン・マークローザくんを少々エクストリーム(極端)な方法で洗車しました。
こんな内容のテレビ番組がきっかけだんたんです。
- 普通に家庭にあるもので、自転車をピカピカにできる。
- 油汚れはマジックリンで落とす。
- サビはハミガキで落とす。
そしてネタになるなと半分くらい思いながら、さっそく実行してみました。その結果は、
- 油汚れはマジックリンでかなり落ちる。
- サビはハミガキでは落とせません。
- 水で洗い流すので、チェーン給油などのアフターケアが欠かせない。
ということが分かりました。詳しくは下の記事でどうぞ。
【マジックリン】家庭にあるものを使って自転車をばっちりキレイにする方法
そして、洗車してちょっとだけキレイになったのを見て、こんなことを思いたったんです。
- せっかくキレイになったんだから、いつまでも予備役ではかわそう。
- ちゃんと乗ってくれる方のところで第二の人生?を送らせてあげよう。
- そうと決まったら、もっとキレイにしてあげよう。
- 機能面でもしっかり整備してあげよう。
ということで、本格的にマークローザくんをリフレッシュすることに決めたんです。
マークローザくん再起動計画の発動です(笑)
再起動計画の基本方針
さてマジックリン作戦で油汚れは落ちて、全体的にすっきりしたマークローザくんですが、くたびれきった外観は相変わらずです。
そして見た目だけではなくて、機械製品として少々イケてないところもちらほら。これは安全に関わる可能性があることなので、このあたりは妥協できません。
ということで、マークローザくん再起動計画の基本方針をこんな感じでまとめてみました。
- 取れる汚れはしっかり落とす。
- 取れるサビはしっかり落とす。
- 付いてるキズなんかを小細工で隠したりしない(マジックとか)
- 大掛かりな再塗装とかは原則しない。
- 操縦や安全に関わることはきっちり整備する。
- 自分が譲られた方なら「なんだかなあ」と思うことの無いように。
- 「こんなの譲ってもらっていいの?!」と喜んでもらえるように。
そしてまるまる一日お手入れしてあげたところ、見違えるほどキレイになってしまったのですよ。譲るのが惜しくなってきました(笑)
いやいや予備役のままではもったいないので、ちゃんと乗ってくれる方のところに嫁いでもらいましょうね。
ではビフォー・アフターの発表です。
ハンドル回り
安物エルゴグリップが崩壊してます。シマノ製Tiagraブレーキレバーが泣いていますよ。
ハンドル固定ボルトも錆びちゃってるし。こんな部位にメッキボルト使っちゃいかん。
以下アフターです。
- ハンドルバーを手前にしぼったプロムナードタイプに変更。
- サビてたブレーキレバー遊び調整ボルトをシルバー塗装。
- ハンドル固定ボルトを汎用のステンレスボルトにチェンジ。
- スレッドステムをメタルコンパウンドで研磨。
- ケーブルをインナー、アウターすべて新品交換。
一番安全に関わるところですからね。しっかりやっときました。
- 変速は新品の7段用グリップシフターへ交換。
- グリップをエルゴグリップに変更(ルイガノTR2から流用)
グリップシフターってちょっとアレな感じで見てたんですけど、こうやって見ると、けっこうカッコイイ。でも操作性はレバー式のほうが好きというのが正直なところ。
フロントキャリア
元々はフロントキャリアというか、前カゴの台座が付いていたんですが、軽量化のテストでいっとき取り外してました。
そしてアフター。
フロントキャリですが、前カゴと接触しているところがギタギタになってまして、痛々しいったらなかったんです。そこでこんなことをしてみました。
- 再塗装を思い立つ。
- 研磨スポンジ400番で「足付け」(下地作り)
- パーツクリーナーで油分洗浄。
- 100円ショップの黒ラッカーで塗装。
- クリアラッカーでコーティング。
- 乾燥後の塗膜はかなり硬くでイイ感じ。
「まるで新品やん!」と声が出ちゃうほどのナイスなクオリティに仕上がりました。自画自賛。これはやって良かったなあ。
フレーム
家族が三年間通学で使い倒してましたので、もうフレームはキズだらけのギタギタです。それも深いんですよね。
傷口を黒マッキーで塗れば、目立たなくはできるんですが、それはイケない小細工だと思いまして、あえて隠さないことにしました。
自家用なら黒ラッカーで塗っちゃうんですが、譲るとなるとそれは違うような。
ではアフター行きます。
キズはどうしようもありませんが、せめて塗装面だけでもツヤを出そうと思いまして、「超ミクロンコンパウンド」で磨きあげました。ツヤがまったく違いますよ。
クランクとチェーンリング
クランク&チェーンリングです。非常にガード性の高いチェーンリングガードで、さすが通勤通学に強いマークローザくんです。
でもチェーンリングのサビはいただけません。これから先の腐食進行を防止するために、最低限の塗装を施すことにしました。
やったのはこんなこと。
- 写真の見えてるパーツをすべて分解。
- チェンリングを400番の研磨スポンジで研磨・サビ落とし。
- パーツクリーナーで油分洗浄。
- 銀ラッカーで塗装。
- クリアラッカーでコーティング。
- クランクボルトキャップも同様に塗装。
ね、全然違うでしょう。こんなにキレイになるなら、もっと前からやってあげてたら良かったなあ。
リアディレイラー
汚れがくたびれもさることながら、ここ最近は変速がちゃんとできなくなってたんですね。原因を推測すると、
- 油やホコリなんかの汚れで機能障害。
- ディレイラーそのものがヘタってる(お漬物のようになってます・・・)
アフターは、
- ディレイラーをターニー新品交換。
- チェーンを台湾製メッキーチェーンに交換。
- ハブナットを新品に交換。
これで見た目もグッド、そして変速もスパスパ決まるようになりました。メッキチェーンはきらりと輝いてキレイ。他の自転車にも台湾メッキチェーン使ってますけど、問題出たことないです。
フロントブレーキ
ビフォーです。ブレーキインナーがサビてるのが哀愁を誘います。
アフターは、キャリパーをメタルコンパウンドで研磨しました。こういうのは研磨すると必ず輝くのでやりがいがあります。ヘッドパーツも写ってますけど、これも磨いてます。
フロントハブ
車輪脱落防止ワッシャーがサビサビです。こういうところはほんとステンレスにしてほしい。ハブダイナモの給電ソケット?が朽ちてます。
あまり見た目に変化がないのが悔しいですが(笑)
- 車輪脱落防止ワッシャーを新品交換(またサビるけど)
- ハブナットを新品交換。
- 給電口のシリコン?カバーを汎用品に付け替え。
ハブダイナモ周辺を追加で研磨しないといけないなあ。
スタンド
ダブルレッグスタンド(二本足スタンド)を付けてたんですけど、ガタがきてたので、交換します。
といってもダブルレッグスタンドは少々お値段がはりますので、とりあえずシティサイクル用の一般的なサイドスタンドをセット。ちょっと重いんだけどここはガマン。
サドル
ママチャリよりは少々お高いサドルを付けてたんですが、やはり雨風にさらされ、紫外線にさらされるとダメですねえ。まあ3年よく持ってくれました。
我が家の在庫のサドルを適当にセットしてみました。でもブラックで軽快なフォルムで、マークローザくんに良く似合ってるなあと。高いものではありませぬ。
全体
ということで、各部所ごとに見てきました。けっこう時間がかかってしまいましたが、いろいろと良いことがありました。
- やればやっただけキレイになるのでやり甲斐マックス。
- 構造がママチャリ寄りで、スポーツ自転車と違うので勉強と経験になります。
- 元々くたびれてたので、塗装とか思い切ったことができました。
- 小さな部品とかの塗装の経験がめっちゃ付きました。
- あの朽ちた自転車がここまでキレイになるなんて!と感動。
- マークローザくんのように素性の良い自転車は傷んでも表面だけと理解深まる。
と、良いことづくめです。次回同じようなことをしても、もっと上手にできる自信あります。
遠目で見る分には、まるで新車です(言い過ぎ)。それにボクなりのカスタマイズも入ってるので、新車そのものよりもカッコイイです。自画自賛。全部ブラックって良いです。
後ろ姿もステキ。フェンダーの輝きがいいですね。コンパウンドで磨くとほんとピカピカになることを体感しました。
まとめ
というわけで今回は、我が家の予備役自転車、見た目ボロボロのブリヂストン・マークローザを復活させる計画の、ビフォー・アフターをご紹介しました。
最後にまとめます。
塗装面はコンパウンドで磨く。
⇒塗装面がピッカピカに蘇ります。
⇒残念ながら深いキズはムリ。
金属パーツはメタルコンパンドで磨く。
⇒磨くと新品より輝くことも。
⇒金属部分が輝くと目立ちます。
安全に関わる部分は特に念入りに。
⇒ここは妥協せずにしっかり整備しましょう。
⇒必要なら迷わず新品パーツに交換しましょう。
ワンポイント塗装は意外にカンタン。
⇒ラッカースプレーでキレイになります。
⇒下地つくりや養生はしっかりやりましょう。
ようするに、
朽ちた自転車でも、ポイントを押さえて整備とお手入れをしてあげると、やっただけキレイになる。キレイになると愛着が湧いてくるよ。
ということです。
どんどんご自分で自転車をお手入れして、お気に入りのマイ自転車に育てていきましょう!