この記事では、いったんリフレッシュが完了したルイガノTR2を、いろんなシーンやシチュエーションで走らせてみて、どうだったかのレポートをご紹介します。
いろいろ考えて、自転車を手入れしても、実際に外で走らせてみると、思ってたのとちょっと違ったり、予想よりずっと良かったり、そんなことありますよね。
ルイガノTR2を通して、ボク視点で得た気付きを、思いのままにシェアさせていただきます。
3分くらいで読めますし、これからご自分の自転車を手入れする時に、役に立つかもしれませんので、ぜひご一読を。
思った以上にしっかり走ってくれたルイガノTR2
一ヶ月ほど前に、中古で我が家にやってきた、ゆるめのクロスバイク「ルイガノTR2」のリフレッシュが一通り完了しまして、実際に外で走らせてみて、どんな様子かをチェックする二回目です。
前回は片道30分ほどの公園まで走りまして、走行性能がどうのこうのではなくて、自転車としての「走る、止まる、曲がる」の基本的な機能が、しっかり役目を果たしているかのチェックをしてきました。
そのときの様子は前回の記事でご覧くださいね。
リフレッシュを終えたルイガノTR2 まずは近場で乗ってみてのインプレッション
テストラン二回目の今日は、坂道とか、がたがた道とかのいろんなシチュエーションで、普段使い自転車として、どこまでしっかり走ってくれるかのチェックをしてきました。
結論から先に書いてしまうと、予想通りというか、思ってた以上にしっかり走ってくれました。しっかり育てた甲斐があって良かったです。
坂道もマイペースで十分登れます
まず最初のスペシャルステージは「坂登り」です。我が家から自転車で20分ほどのところに、上空から見るとメガネの形に見える「メガネ橋」があるんです。
ぐーるぐーるスロープを3周ほど回って登ると、高さ約50mほどの頂上に着きます。あくまで感覚なんですけど、斜度10%くらいじゃないでしょうか。
これまでの体験的に、このメガネ橋をさほど苦労せずに登れるようになると、どこかにサイクリングに行って、けっこうな斜度や距離の坂道に出会っても、途方に暮れるということがありません。
ルイガノTR2は、フロントのチェーンリングの歯数が「42T」なんです。26インチのホイールの自転車としては、ゆったり系でイイ感じですね。
後ろのスプロケット(ギヤ)は、最小の歯車が「11T」で、最大の歯車が「28T」です。坂道を登るときに注目するのは、最大の歯車のほうで、「28T」はちょっとしんどいかもしれません。
ラクにくるくるとペダルをこいで登るのなら、32Tくらいほしいなとボク的には思います。でもね、一度チャレンジしないとほんとうのところは分かりません。
だいたい八合目くらいのところから見た、ぐーるぐーる回って登るスロープです。レースじゃないので、急いで登る必要なんてないですし、こういう場面で大事なのは、息が上がらない程度にマイペースで登ることですね。
頂上に到着しました。50mも登ると景色が良くて気持ちイイです。遠くに見える高層ビルはあべのハルカスです。その向こうに見える山の稜線は生駒山ですね。ちょっと非日常感。
後ろギヤ28Tでちょっと心配していましたが、そんな苦労することなく登ることができました。最小の28Tを使わなくても、もう1段高いギヤで登っても、そんなにシンドくありません。
これで分かったことは、よほどの激坂でない限り、ルイガノTR2で登れるということ。極端なことを言えば、六甲山でも生駒山でも金剛山でも登れます(関西限定ですみません)
それに、坂道を登ってて、シンドくてたまらなくなったら、降りて自転車を押せばいいですし。あるいは、ちょっと登って、ちょっと休憩して、またちょっと登って、を繰り返せば必ず坂を越えることができます。
ということで、ルイガノTR2は坂道テスト合格です。
よく効くブレーキで下りも安心
坂道は、登りは当然スピードを出せませんので、シンドイけれども危険は少ないですよね。逆に坂の下りは、ほうっておくと、がんがんスピードが出て危険が増します。
このメガネ橋でも、ママチャリに乗ったちょっとアレな感じの人が「キキーッ!!」とバンドブレーキに悲鳴をあげさせながら、自分の制御の限界を超えた速度で、坂道を下っていくのを目にしたことが何度かあります。めっちゃリスキー。
前回の公園まで試乗テストでも確認済みですが、ルイガノTR2はVブレーキがたいへんよく効くんです。前後ともよく効きますし、効きのバランスもいい。なのでメガネ橋の下りも安心して走ることができました。
ただ万が一フロントだけ強くブレーキをかけたとしたら、前転の危険性がありますね。なので前回も思ったことですが、遊びを多くとるとか、パワーモジュレーターを付けるとかを早急に対処しますね。家族が乗りますからね。
ドロヨケを付けたのは正解でした
昨日は大雨でしたので、今日になっても水たまりが残っています。以前、ドロヨケの付いていない自転車で、こんなところを通った時は、自転車を担いて通ったりした経験があります。
でもルイガノTR2なら大丈夫。しっかりしたドロヨケを取り付けましたので。まあわざざわ水たまりの中を通ることもないんですが、こんなシーンでも気にせず走れるということは、普段使い自転車には大切なことですよね。
太いタイヤで荒れた路面も段差もラクラク
ルイガノTR2には、「26x1.5」という、スポーティな自転車にしては、けっこう太めのタイヤをはかせてあります。なのでこんな荒れた路面でも、少々の段差でもラクに走ることができます。
タイヤの空気のボリュームがたっぷりあるので、段差を乗り越えるときの衝撃も、とってもおだやかで優しいです。そのぶんタイヤやチューブの重量は増えちゃうんですが、乗り心地には替えられませんね。
ボクの折りたたみ自転車には、「20x1.1」というタイヤが付いていて、見た目だけでいうと、ルイガノTR2のタイヤの半分くらいの太さに見えます。そしてこのタイヤで段差を乗り越えると、けっこうな衝撃がカラダに響きますね。
タイヤの太さって、「乗り心地vs軽快感」の天秤(てんびん)なんですけど、ルイガノTR2に乗って、乗り心地って大事だなあと改めて思いました。
ゆったり走るためのクロスバイク
だいたいこんな感じでテストランを走ってきました。ほんとは50kmとか100kmとか走れればいいんですけど、今回はここまでにしておきます。そもそも家族が乗る普段使い自転車ですし。
乗ってみて印象に残ったのは、こんなことですね。
- スポーティな自転車らしく全体に「カチッ」としてる。
- 車体やフレームがよじれる感覚が全くない。
- すべての部位やパーツたちがしっかり仕事をしている。
- 坂をしっかり登れる。
- 平坦路はそれなりの速度で走れる。
- やっぱりそれなりに重い。カゴ、スタンド、タイヤなどが要因。
- 乗り心地がイイ。カラダに優しい。
- 質感が高くて、良い自転車に乗ってる満足感がある。
- 走っていて楽しい。
テストランはこれでおしまいです。あとは家族が気持ちよく乗れるように、微調整をして、ポジションも変えるお仕事が残っています。
ルイガノTR2、良い自転車です。
まとめ
というわけで今回は、いったんリフレッシュが完了したルイガノTR2を、いろんなシーンやシチュエーションで走らせてみて、どうだったかのレポートをご紹介しました。
最後にまとめます。
坂道もマイペースで十分登れます
⇒なんとかギヤも足りてます。
よく効くブレーキで下りも安心
⇒下り坂も安心。少し効きすぎ。
ドロヨケを付けたのは正解でした
⇒水たまりも平気です。
太いタイヤで荒れた路面も段差もラクラク
⇒乗り心地が良くてカラダに優しい。
ゆったり走るためのクロスバイク
⇒お買い物にもサイクリングにもOK。
ようするに、
普段使いにばっちり使えて、ゆったりながらもスポーティな乗り方もできて、乗り心地がイイ、カラダに優しいクロスバイク。それがルイガノTR2。
ということです。
いろんな自転車があって、いろんな乗り方や楽しみ方ができるんですねえ。これだから自転車はやめられません。
いやー、自転車の楽しみ方って、ほんと一つじゃないですね!