レビュー

エスケープR3のフロントギアはミドル38Tだけで十分【GIANT ESCAPE R3 2021 】

頂上

この記事では、エスケープR3でフロントギアをミドル固定にして、大阪の「ベタ不踏み坂」なみはや大橋への、チャレンジのレポートを紹介します。

フロントが三段変速で、前後合わせて24段変速ってなんかスゴイ!って思いますよね。少ないよりは多い方がイイような感じがしますもの。

でも同時に、本当にそんなに変速って必要なの?って思うことはありませんか。なんかゴテゴテしてて、なんだかなあ、みたいな。

なので今回は、エスケープR3が装備している、フロント三段変速が本当に必要なのかどうかを検証してみました。

このレポートを見るだけで、エスケープR3にとって、本当に必要な機能を知ることができますよ。

結論:フロントミドル38Tだけで十分

大阪のベタ踏み坂「なみはや大橋」をフロントミドル38T固定で、特に困ることもなく登りきることができました。

ココが登れれば、よほどの激坂でもない限り、ミドル38Tで困ることはありません。

これで、インナー28Tも、アウター48Tもいらない、ミドル38Tだけで十分、ということが分かりました。

下り

フロントミドル固定でどこまで登れるか?

エスケープR3がどんな性格の自転車なのかを知るために、いろんなシチュエーションでのテスト走行を先日行ったんです。

その中でエスケープR3の坂を登る能力を知るために、キツめの坂を登らないといけないループ橋を二つ登りました。

その際にちょっと考えがありまして、フロントは三段変速のうち、真ん中のミドルギア38Tに固定して登ったんですね。

結果、何の問題もなくスイスイ登れました。同時に行った平地テストでも、ミドル38Tで35km/hまで引っ張っても、「もっとギアをくれ~」とはなりませんでした。重いギヤより、もっと足を速く回しなよ、みたいな。

こうして、フロントはミドルの38Tだけで十分、インナー28Tも、アウター48Tもいらないねという結論に達しました。

ただ、その結論をさらに強化するために、行ってみたいところがあったんです。そこにチャレンジしてクリアできれば、もうこれは誰もが認める真実?だと言えると思いまして。

ミドルギア

真ん中のミドルギア、歯数38Tに固定して走りました。

フロントミドルギア

フロント変速用の左シフターのインジケーターが、真ん中の「2」を指してますね。

大阪の「ベタ踏み坂」なみはや大橋に挑戦

ミドルギア38T万能論を検証するため、ファイナルステージに選んだのが、この「なみはや大橋」なのです。

ベタ踏み坂

大阪の大正区と港区を結ぶ、どえらい規模の橋でして、大阪人でも知ってる人は知っている、知らない人はぜんぜん知らないという、隠れた名所なのです。

スペックはこんな感じ。

  • 全長1740m。
  • 中央部の高さは45m。
  • 勾配は6.9%
  • 島根にある本家ベタ踏み坂「江島大橋」は勾配6.1%。
  • よって本家より勾配がキツイ。

経験的に分かるんですが、この橋をまあまあのペースで登れたら、サイクリング先でどんな坂に出会っても、困ることはありません。

逆にこれ以上の坂に出会って、「これは無理だなぁ」と思ったら、自転車から降りて押せばイイんです。

ロードバイクでヒルクライムの練習をされてる、本気アスリートの皆さんの、マネをする必要なんて全然ありません。ボクたちはエンジョイ系サイクリストですからね。

東側(大正区側)から登ります

では早速チャレンジ開始です。フロントギアはミドル38T固定です。

歩道登り

まずアプローチは、歩行者&自転車用のスロープを登ります。本線よりずっと傾斜はキツイので、勾配は10%以上あるんじゃないでしょうか。

歩道登り

リア最大ギア32Tで、苦もなく登れました。意外に楽に登れて拍子抜けしてしまいました。

登り

では勾配6.9%の本線を登るとします。頂上

無理せずマイペースで登ること5分くらいでしょうか。難なく頂上に到着です。ギアはリア最大の32Tのまま。

下り

では下ります。あくまで歩道ですので、いつでも止まれるスピードで走ります。

西側(港区側)から登ります

無事下ることができましたので、折り返してまた登るとします。

車道

ベタ踏み坂の入り口ですが、ここはクルマだけです。

歩道

自転車はこのスロープを登ります。なかなかの勾配と距離です。ママチャリだと、すでにココで心が折れると思います。そもそも自転車を漕いで登ろうとは思わないですね。

歩道登り

問題なく登れました。

頂上

そして再び頂上に到着。

下界

下界の景色が、なかなかの非日常感を感じさせてくれます。

下界

でっかいクレーン船ですね。こういうのはメカニカルで好きだなあ。

なみはや大橋

というわけで、予定通りというか、波乱もなく、フロントミドル38Tチャレンジが、無事終了しました。

すでに先日のテスト走行で、45m級のループ橋を二つ制覇しているので、予想通りではあったんですが、それでも「ベタ踏み坂」なみはや大橋で検証できたのは、自信につながって良かったです。

インナーもアウターもいらない。ミドル38Tだけで十分。

おまけでループ橋を追加で走ってきました

なみはや大橋からの帰り道、もうちょっと走りたくなりまして、いつものループ橋を通ってみました。

 

新木津川大橋から見えるなみはや大橋

もやってて見にくいですけど、写真右上に薄っすらと「なみはや大橋」が見えてます。

新木津川大橋

以上にて検証テストが無事コンプリートしました。

まとめ

というわけで今回は、エスケープR3でフロントギアをミドル固定にして、大阪の「ベタ不踏み坂」なみはや大橋への、チャレンジのレポートを紹介しました。

最後にまとめます。

要点まとめ

結論:フロントミドル38Tだけで十分
⇒よほどの激坂でない限りミドル38Tあれば困りません。

フロントミドルでどこまで登れるか?
⇒ループ橋二つを制覇済みなので念押しでチャレンジ。

大阪の「ベタ踏み坂」なみはや大橋に挑戦
⇒ここが登れたらサイクリング先で困ることはありません。

東側(大正区側)から登ります
⇒問題なくクリア。

西側(港区側)から登ります
⇒同じく問題なくクリア。

おまけでループ橋を追加で走ってきました
⇒余力があったので。

ようするに、

エスケープR3にはフロントに、インナー28T、ミドル38T、アウター48Tがありますが、ミドル38Tだけでほとんどのシーンをカバーできます。
インナーもアウターもいりません。ミドル38Tだけで十分ですよ。

ということです。

豪華に見える装備があっても、実際にはいらないモノってあるんですね。